なにわ男子 道枝駿佑、周囲を魅了する俳優としての存在感 人生変えた『金田一』主演は10代キャリアの集大成に?

 4月スタートの新日曜ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)に、5代目・金田一一(はじめ)を道枝駿佑(なにわ男子)が演じることが発表された。小学校6年生のときに本作を見た道枝が、芸能界入りを志すきっかけとなった縁のある作品の主演を掴み取った。本稿ではこれまで金田一を演じた歴代キャストを振り返りながら、道枝版“金田一”への期待を綴ってみたい。

 原作は1992年に『週刊少年マガジン』で連載スタートした同名作品で、コミックの発行部数は国内外累計で1億部を超えるメガヒット作品。連載開始から今年で30周年を迎えるなど、メモリアルなタイミングでの放送となる。過去にはドラマ化のほかにアニメ化もされており、子どもから大人まで楽しめる謎解きミステリー作品の代表格だ。

 主人公の金田一一は、名探偵だった金田一耕助の孫で、高校生でありながら探偵として難解な殺人事件の謎を解き明かしていく。実写ドラマでは、1995年より初代・金田一を堂本剛(KinKi Kids)が務めたのを皮切りに、2001年に松本潤(嵐)が2代目、2005年に亀梨和也(KAT-TUN)が3代目に就任。また、単発ドラマを経て、2014年には『金田一少年の事件簿N(neo)』のタイトルで、山田涼介(Hey! Say! JUMP)が4代目を務めた。

 1月22日放送の『なにわ男子のオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)の近況トークで、道枝が5代目・金田一を務めることをリスナーに報告した。「ジャニーズ事務所に入るきっかけとなった作品なので、お話を聞いたときはすごい号泣しちゃったんです」と明かした。そして「大先輩方から受け継がれている歴史ある作品」と重みを感じた様子で話し、自分らしく演じたいと意欲を見せた。

 また、「一ちゃんのバカっぽいところと、謎解きをして真剣なカッコいいところのギャップを見せたい」とメリハリをつけた演技への思いを語ったように、金田一は一見すると頼りないキャラクターだが、いざ事件を前にすると目つきが変わり、わずかな違和感も逃さず事件解決へと導く。その鋭さが、金田一の魅力であると言える。

 堂本が演じた金田一は当時のトレンドだったもみあげが印象的で、授業中に隠れて納豆を食べるなど、ちょっと天然っぽさのある可愛らしいキャラクターであった。松本が演じた2代目は、真剣に何かを考えているかと思えば妄想を繰り広げる一面も。オープンカーからひょいと飛び降りてみせるなど、松本ならではのアクティブさを纏っていた。亀梨演じる3代目は、茶髪に襟足長めなヘアスタイルで、当時のトレンドを意識したオシャレな雰囲気。亀梨の軽やかな身のこなしを含めて、お茶目で爽やかさのある金田一だった。4代目・山田は、第1話の冒頭から授業中に女子生徒の写真を眺めるなどコミカルな展開を見せたが、物語が進むにつれて金田一のクレバーな一面が露わになるなど、ギャップに引き込まれた。

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