DEAN FUJIOKA、観客と過ごすひとつの空間で重視したライブ感 『Musical Transmute』ツアーを振り返る


終盤には「これは俺たちの物語、わかるだろ?」と伝えた「Spin The Planet」で会場が一体となって指を回すジェスチャーで盛り上がり、これまでの歩みを振り返るように思い出の写真がスクリーンに映し出される中、2017年にリリースされた思い出の楽曲「Permanent Vacation」へ。楽曲の最後には、DEANが手持ちカメラを持ってリアルタイムでバンドや客席を撮影し、映像がスクリーンに映し出されるなど、会場の一体感がさらに増していった。

エンドロールを挟んだアンコールでは、DEANがひとりでステージに登場し、ギターの弾き語りで「My Dimension」を披露。1曲目で演奏した「Neo Dimension」と対になるような構成で、最新アルバム/ライブのテーマ「変異」を表現し、「今度はもっとでっかい物語で会おうぜ!」と観客に語りかけてすべてのパフォーマンスを終えた。
『Transmute』の楽曲を中心にしながらも、同時に彼自身の音楽活動の歴史を辿るようでもあったライブ全体の流れは、2013年から約8年の間に広がったDEAN FUJIOKAの音楽そのものの魅力を伝えるような趣もあった。彼のこれからの音楽活動がどのように進化していくのか、ますます楽しみになる一夜だった。






















