Sexy Zoneメンバー分析 第2回:中島健人、自らを更新し続ける生粋のアイドル たゆまぬ努力でグループを牽引

 今年、デビュー10周年を迎えたSexy Zone。グループとしてはもちろん、近年は個々の活躍にも注目が集まる。彼らの経歴を振り返りながら、改めてその魅力を紹介したい。第2回は中島健人。

 老若男女から顔を覚えられ、名前よりも愛称で呼ばれる。そうした「まさにアイドル」を地でいくのが“ケンティー”こと中島健人である。デビューから10年、常にグループの先陣を切ってきた頼れる最年長だ。

 スマートな立ち振る舞いとサービス精神旺盛さから、今も王子様キャラが先行する中島だが、中身は貪欲でタフ、超がつく負けず嫌いでもある。そして、年長者ほど暴走しがちなのがSexy Zoneの特徴だ。主に中島が作り上げるSexy Zoneの“普通じゃない感”は、先日アップされた「Johnny's Gaming Room」の動画でも遺憾なく発揮されていた。

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 彼の活躍ぶりはすでに多くの人の知るところであろう。そこで、本稿ではその魅力的なギャップについて主に触れていきたい。

 山田涼介に憧れて自ら履歴書を送り、2008年、中学3年生のときにジャニーズ事務所に入所。恋愛に関する質問を空白にした卒業文集からは、当時から持っていた高いアイドル意識がうかがえる。ジャニーズJr.時代には、菊池風磨とともに「ふまけん」として絶大な人気を誇った。1つのチャンスも取りこぼすまいと、先輩たちの隙間からも自身をアピールする姿に「目立ちすぎだ」と怒られたこともあったと、以前番組のインタビューで明かしたこともあった。早くから魅せ方を意識し、工夫していた“ふまけん”。当時の映像を振り返っても、度胸と華のあるステージングを見せている。

 2011年のデビュー当時、最年長とはいえ17歳。加えてジャニーズJr.歴約3年半でのデビューは、通常ならば最年少メンバーでもおかしくない。デビュー当時、何かあれば年少メンバーの代わりに中島が怒られることもあったと、感謝と労いを込めてメンバーが明かしていたが、中島自身はあまりそうしたことを語らない。きっと抱えてきたものはあるだろうが、いつも笑顔を絶やさずポジティブであり続ける中島の姿は、多くのファンに笑顔をもたらしてきた。涙もろいが、泣くのは感動したときだけ。悲しみや怒りは見せず、心配もさせない。やはり生粋のアイドルである。

 グループにも、感受性豊かでユニバーサルな視点を持つ中島の色が反映されているように思う。たとえば『Sexy Zone Spring Tour Sexy Second』の舞台裏で中島は、マリウス葉とともに「人を幸せにするにはどうしたらいいか」を前夜、話し合ったと明かしている。もちろんバラエティ企画では、互いをからかったりすることもある。けれどSexy Zoneは、根底にあるピュアな想いが否定されない、茶化されないグループである。

 多忙を極めるなかでも、中島は常にトレンドを把握し、エンターテインメントのインプットも欠かさない。ジャニーズの先輩が出演する作品はくまなくチェックし、共演の際にはホットな話題を自ら振る。「頭の回転が速い」と言われることも多いが、その背景には並々ならぬ日々の努力(それを楽しんでやっているのが中島なのだが)があると察する。

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