ELLEGARDENとBRAHMAN、ライブハウスに刻んできた爪痕 Zepp Tokyo最後の日、歴史的対バンへの期待

 ELLEGARDENがZepp Tokyoのステージに立つのは、活動を再開してからは初めて。しかし、もちろん活動休止前にはライブを行ったことがある場所だ。ELLEGARDENにとって久しぶりのZepp Tokyoという意味でも、どんなライブになるのか、期待せずにはいられない。

 2021年12月には、マキシマム ザ ホルモンと10-FEETという旧友と共に『Reunion TOUR 2021 ~Eat music in the same LIVE HOUSE~』を開催。その初日である12月1日には、2022年2月より16年ぶりとなる6thアルバムの制作に入ることをアナウンスしたELLEGARDEN。このツアーの仙台公演で彼らのライブを観たけれど、そのアナウンスが頷けるようなバリバリの現役感とバンドグルーヴで、オーディエンスを圧倒していた。

 ただし、生粋のライブバンドであるBRAHMANと対峙することで、どんなケミストリーが生まれるかは未知数。かつてELLEGARDENの活動休止前に、私は2バンドを“いろいろなところが別モノ”と勝手に決めつけてしまっていたけれど、今回の対バンによって、“別モノ”だからこそ生み出されるものがあるのか、それとも、新たに見えてくる共通点があるのか。それもライブハウスの対バンならではなのではないだろうか。いずれにしても楽しみだ。そして最後の最後に「ライブハウスとはかくあるべし」という矜持を刻み付けるような公演を開催するZepp Tokyoも、かなり粋だと思う。あらゆる角度から見て、本当に貴重な1日。運よくチケットが取れて足を運ぶ人は、歴史的な瞬間を目撃できるはずだ。

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