プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.3 高得点揃いの大接戦、決め手は“会場の空気を掴むインパクト”

『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.3レポ

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE 21-22』ROUND.3が12月9日に行われ、FULLCAST RAISERZが95.5点(ジャッジ点75.5+オーディエンス点20)を獲得して優勝した。

 第2シーズンの参加チームは、昨年に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組と、新たに加わったdip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHMを合わせた計11チーム。

 レギュラーシーズンは全12ラウンドとなっており、各チームが8人編成・2分から2分15秒のパフォーマンスで争う。そしてレギュラーシーズンの上位4チーム、ワイルドカード枠2チームによるチャンピオンシップで勝者が決定するという流れとなる。

 ROUND.2はSPダンサー・RAARAを迎えたSEGA SAMMY LUXのパフォーマンスが唯一の70点台を獲得し、2連覇を達成。この勢いを止めるのは一体どのチームなのか。

 今回の審査員はDANCER JUDGEとして黒須洋嗣、PinO、JuNGLE、Seishiroの4名、ENTERTAINER JUDGEとしてテリー伊藤、島谷ひとみ、青山テルマ、ZENの4名。さらに別途で加わるオーディエンスポイントも勝負を左右する。

黒須洋嗣
PinO
JuNGLE
Seishiro
テリー伊藤
青山テルマ
島谷ひとみ
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黒須洋嗣
PinO
JuNGLE
Seishiro
テリー伊藤
青山テルマ
島谷ひとみ
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 先陣を切ったのはCyberAgent Legit。「BELIEVE」をコンセプトに、ハウスやソウルダンスなどをミックスした内容で攻める。ツバの大きいハットが衣装的にもパフォーマンスとしてもアクセントになっていた。Kotoriが「緊張も不安もなくやれました」と語った、このパフォーマンスが65.5(黒須9/PInO8.5/JuNGLE7/Seishiro7/テリー8.5/島谷9/テルマ8.5/ZEN8)となり、ひとつの基準に。

CyberAgent Legit

 続いて開幕戦・avex ROYALBRATS、2節・CyberAgent Legitが披露してきた、声だけのアカペラに振り付ける作品をKOSÉ 8ROCKSが披露。驚く難度の技の応酬に70.5点(黒須8.5/PInO8.5/JuNGLE9.5/Seishiro9.5/テリー9/島谷8/テルマ8.5/ZEN9)が付く。

KOSÉ 8ROCKS

 波に乗っている3番手・SEGA SAMMY LUXは「サイバーザウリ」と銘打った、西アフリカの踊りから着想したダンスを4つ打ちの楽曲に組み合わせた、異色の内容で勝負に出た。これが73.5点(黒須9.5/PInO8/JuNGLE8.5/Seishiro9.5/テリー10/島谷10/テルマ9/ZEN9)。

SEGA SAMMY LUX

 70点越えが続くハードルの高い試合の様相を呈するなか、Benefit one MONOLIZは持ち味のヒールを封印したジャジーな作品を提示し65点、これまでセンスの高い内容に対し点数が付いてこなかったdip BATTLESは、アニメーション的でサイバーパンクな雰囲気もある内容で70点を得る。

Benefit one MONOLIZ

 そして2節まで鳴りを潜めていたFULLCAST RAISERZが快刀を振り抜いた。「社会人」をテーマにスーツ姿とギャップのある力強さ、コミカルさを同居させたショウケースがジャッジに刺さり75.5点(黒須9/PInO8.5/JuNGLE9.5/Seishiro9/テリー9.5/島谷10/テルマ10/ZEN10)。

 満点を付けた島谷は「自然に入り込めました。大変な世の中で社会人にたくさんのパワーとエールを送れたパフォーマンスだったと思います。流れるようなストーリー性も面白かった」と評した。

FULLCAST RAISERZ

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