プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.3 高得点揃いの大接戦、決め手は“会場の空気を掴むインパクト”
後半戦も力作揃い。「破壊と再生」を掲げたKADOKAWA DREAMSは69点、「二面性」を総合的に表現したSEPTINI RAPTURESは70.5点、TikTokをイメージしたというUSEN-NEXT I'moonは64点。
avex ROYALBRATSはコミカルに振り切った、明るく楽しい内容で74.5点(黒須9.5/PInO9/JuNGLE9/Seishiro10/テリー9.5/島谷9/テルマ10/ZEN9.5)を叩き出し、ここで優勝争いに踊り出る。最終バッターとなったLIFULL ALT-RHYTHMは無言の怒りを表す前回までとは違うヒップホップな楽曲上でパフォーマンスし、新たな一面を見せたが点数は62点と伸びず。
オーディエンスポイントを含めた結果、勝者はFULLCAST RAISERZとなった。これを受けて、リーダーのSOULJA TWIGGZは「嬉しいですが、ここで油断せず、皆様を楽しませつつ勝ちにこだわったショウができればと思っています」とコメント。
ディレクターのTWIGGZ“JUN”は「ホッとしました。どのチームが勝ってもおかしくない。タイミングや会場の空気で決まってくるなかで、1回2回とSEGAが持って行っているのが悔しかったので、早いラウンドで止められてよかったです。僕らは『D.LEAGUE』で日本から世界に発信したいと思っているので、それがまたひとつできたんじゃないかなと」とコメント。さらに次節でのSPダンサーの投入も予告した。
ROUND.3の最終結果は以下の通り(カッコ内・ジャッジ点+オーディエンス点)。FULLCAST RAISERZ:95.5点(75.5+20)、avex ROYALBRATS:91.5点(74.5+17)、SEGA SAMMY LUX:89点(73.5+15.5)、KOSÉ 8ROCKS:85.5点(70.5+15)、dip BATTLES:85.5点(70+15.5)、SEPTENI RAPTURES:84.5点(70.5+14)、KADOKAWA DREAMS:82点(69+13)、Benefit one MONOLIZ:76.5点(65+11.5)、CyberAgent Legit:75.5点(65.5+10)、USEN-NEXT I'moon:75点(64+11)、LIFULL ALT-RHYTHM:71点(62+9)。
総合ランキングはSEGA SAMMY LUXが首位を防衛し、FULLCAST RAISERZが5位から3位までステップアップ。
総評としては、PInOが「素晴らしいダンサーばかりでスキルは問題ないですが、色々なジャンルのチームが並ぶなかで基準を付けるのが難しい。短い時間のなかでも気持ちを持っていかれたり感動するのは、一瞬のテンションや会場に対してチームがハマっているかどうか。それは練習では何ともならない。その時のメンバーの気持ちだったり、チームの仕上がりを見ています。音もすごい大事になってくるので、それをどれだけ料理できるかも見どころになってくるのでは」と語った。
また、ZENは「それぞれのチームに引き込まれましたし、次のラウンドに何をしてくれるのかなと期待しています」、青山テルマは「短い期間、インプットが難しい時期のなかで完成度が高い作品が多かった。圧倒されて楽しめました。私のなかでFULLCAST RAISERZはダントツ1位だったので納得の順位なのではないでしょうか」と振り返る。
前回とは打って変わり、70点越えが半分以上となったROUND.3。エンタテインメント色がだんだんと強くなっていく傾向も感じられるが、この流れは勝敗に今後どのように影響してくるのか。ROUND.4は12月24日、引き続き『第一生命 D.LEAGUE 21-22』から目が離せない。