三宅健、ジャニーズの未来担う子供達と交流 初ステージ飾ったSMAPライブを回想

 三宅はこれまで様々なジャニーズメンバーのコンサートにも足を運んできたが、これまでは「名前を出さないで」「ステージにも出ないから」と徹底してお忍びスタイルを貫いてきた。今回も無念のオーディション生の代わりに出るという想いがなければ実現しなかったサプライズ出演だったというのだ。

 だからこそ出演時も、目立たないようにマスクを装着したままで登場したのだが、周囲がみんな顔を覚えてもらおうとマスクを外していたためむしろ目立ってしまっていたようだと苦笑い。しかし、10代のオーディション生に混ざってステージに立つことができたのも、“奇跡の42歳”と言われる三宅だからこそのサプライズではないだろうか。

 「でも、良い場に立ち会えたな」としみじみ振り返る三宅の脳裏には、自身が初めてステージに立ったSMAPのコンサートが思い浮かんでいたようだ。「人生がさ、本当に180度変わっちゃう出来事だから」「俺自身もそうだけど、普通のなんでもない平凡な中学生が、ジャニーズの世界を知って、自分が生きてる日常生活の中にこんなキラキラした世界があるんだっていう衝撃たるやすごいから」と。

 新宿の厚生年金会館で、中居正広のバラードで佇む少年役として飛び入り出演したこと。そのままアンコールも、ジャニーズJr.のTシャツを着て音楽に合わせて手拍子をする役を担ったこと。「すごい緊張したけど、緊張と興奮と感動と、いろんな感情が入り混じったことをよく覚えてるからさ。初めてステージに立ったときの記憶は絶対に忘れない」と続ける。

 そこから1人、また1人と自分を見つけて増えていったファンへの想い、そして「いつか自分たちのファンだけでこの会場を埋め尽くしてコンサートをやってみたい」と夢を膨らませていった当時の気持ちを、三宅自身も思い出したのだろう。V6解散という大きな節目を経たこのタイミングだからこそ、そんなアイドルとしての初心ともいうべき懐かしい記憶がより胸を熱くさせたのかもしれない。

 「こういう目線でジャニーさんが、俺たち、Jr.の子たちを見つけたり、選んだりしてたのかな」と大きな夢を掴むきっかけをくれたジャニー喜多川氏に思いを馳せつつ、その後にお墓参りをして、滝沢副社長と共に『滝沢歌舞伎』時代にハマった名古屋のラーメン屋に立ち寄った三宅。

 すると「(名古屋といえば)Travis Japanが『虎者(トラジャ)』って舞台をやってて。それ見に行きますか?」と、またもや滝沢副社長の「YOU、来ちゃいなよ」が飛び出し、この日のラジオ放送は名古屋からのリモート放送になったということだった。

 「これからその子たちがどうなっていくかはわからないけど、これからのジャニーズを担う、スターになる子たちかもしれないじゃない。だとしたら、今一緒に出てあげて、サポートしてあげて、注目して欲しいなと思った」と締めた三宅。

 自身が見てきた多くの忘れられない景色を、今度は後輩たちにも……。今後、もしかしたら三宅の激励を受けたジャニーズJr.の中から、新たなスターが生まれるかもしれない。そう思うと、それはまた三宅を応援し続けてきたファンたちにとっても新しい夢の続きとなりそうだ。

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