EXILEの20周年を振り返る 最終回:逆境乗り越え新体制へ、エンタテインメントの可能性を更新し続ける14人

EXILEの20周年を振り返る 最終回

 2001年9月のメジャーデビュー以降、メンバーの勇退や加入を繰り返しながら、音楽シーンの最先端を走り続けている、ダンス&ボーカルグループ EXILE。不動のリーダー EXILE HIROの魂を受け継ぎ、メンバー一人ひとりがボーカルやパフォーマーという枠を越えたマルチな活動を見せている彼らは、昨年11月、最後のオリジナルメンバーであるEXILE ATSUSHIを送り出したことを機に、新生EXILEとして新たな歴史を作り始めている。そして2021年、グループはデビュー20周年のメモリアルイヤーに突入。それを祝し、EXILEのヒストリーを辿りながら、改めてその魅力を紐解くのが本連載(全10回)である。第10回は、コロナ禍に突入した2020年からデビュー20周年を迎えた2021年までの活動を振り返る。

 2001年9月27日に、シングル『Your eyes only ~曖昧なぼくの輪郭~』でデビューしたEXILE。EXILE HIRO、松本利夫、EXILE ÜSA、EXILE MAKIDAI、EXILE ATSUSHI、SHUNの6人から成る“第一章EXILE”が残した功績は大きく、20周年を迎えた現在も、EXILE AKIRA、EXILE TAKAHIRO、橘ケンチ、黒木啓司、EXILE TETSUYA、EXILE NESMITH、EXILE SHOKICHI、EXILE NAOTO、小林直己、岩田剛典、白濱亜嵐、関口メンディー、世界、佐藤大樹という後継者達によって、その輝きは更新され続けている。

 LDHが6年に一度開催する、総合エンタテインメントの祭典『PERFECT YEAR』。2008年、2014年に続いて3度目となる2020年は過去最大級の祭りが開催されることが予告されており、2019年12月11日、EXILEは助走をつけるように「愛のために ~for love, for a child~」を先行配信した。同曲のMVでは、『LDH PERFECT YEAR 2020』を構成する4つのテーマ「IGNITION」「IMAGINATION」「INFINITY」「BEYOND THE BORDER」と、2019年12月31日に開催を控えていたLDH初のカウントダウンライブ『LDH PERFECT YEAR 2020 COUNTDOWN LIVE 2019→2020 “RISING”』のテーマ「RISING」を抽象的に表現。2015年末にEXILEを勇退したMATSU、ÜSA、MAKIDAIが総合司会を務めたカウントダウンライブには、EXILEやEXILE THE SECOND、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEはもちろん、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEといったJr.EXILEや、DEEP SQUAD、DOBERMAN INFINITYといったLDH所属グループも参加。同時刻に『第70回NHK紅白歌合戦』に出演していたGENERATIONS from EXILE TRIBEの分まで会場を盛り上げた。

EXILE / 愛のために ~for love, for a child~ (Music Video)

 そして2020年1月1日、EXILEはEXILE THE SECONDとのスプリットシングル『愛のために ~for love, for a child~/瞬間エターナル』をリリースすると、1月19日の福岡ヤフオク!ドーム(当時)を皮切りに、これまでに発表したシングル曲を中心に披露するベストライブ『EXILE PERFECT LIVE 2001▶2020』を開催。全国3都市で行われた本ツアーは、後に勇退を発表するATSUSHIを含めた15人体制でのラストライブツアーとなり、結果的にオリジナルメンバーから次世代メンバーへとバトンを渡すようなステージとなった。その後、1月23日には三代目 J SOUL BROTHERSのボーカル2人による『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA』がスタート。劇団EXILEによる舞台『勇者のために鐘は鳴る』や、THE RAMPAGEの単独アリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』、BALLISTIK BOYZ初の単独ホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”』などが後に続く。祭りの幕開けにHIROが「今年は目覚ましい成長を遂げた各グループやアーティストが、それぞれに独自の世界観を作り上げます」「これは各グループが成長しなければ、エンタテインメントとしても興行としても成り立たなかったことです」(※1)と語っていたように、各グループ、各メンバーが次なるステップに踏み出そうとしていた。

 だが2月26日、事態は急変する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が大型イベントの自粛要請を発表したのである。EXILEはすぐさま2月26日に予定していた京セラドーム公演(ツアーの最終公演)を中止に。他アーティスト達のツアーも続々と中止が発表され、予想外の事態にLDH全体が頭を悩ませることとなった。

 それでも、どんな逆境も「ピンチはチャンス」と言い聞かせ、乗り越えてきたのがEXILEであり、LDH。前述したように、自粛要請が告げられた当日にライブ中止を決定したスピード感にも驚かされたが、6月15日、LDHはコロナ禍ならではのプロジェクトを展開していくことを発表し、適応力の高さを発揮した。まず8月1日には、株式会社サイバーエージェントと設立した合弁会社「株式会社CyberLDH」による新たな定額制動画配信サービス「CL(シーエル)」がオープン。有観客ライブが行えない期間だけでなく、ライブが再開した今も、各メンバーによるトーク配信やグループの仲の良さが伝わるコンテンツなど、多彩な企画でファンに寄り添っている。特にステイホーム期間中は、画面越しに気さくに話しかけるメンバーに救われたファンも多かったことだろう。同じ頃、新たなエンタテインメントライブとして、有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』も誕生した。7月2日より7夜連続で行われた第1弾には、LDHの所属アーティスト達が次々に出演。9月19日からは第2弾『LIVE×ONLINE IMAGINATION』が9夜連続で開催され、EXILEのデビュー19周年の記念日である9月27日(最終日)には、「みんなで、EXILEを歌おう」「みんなで、EXILEを踊ろう」をテーマとした『PREMIUM LIVE EXILE TRAIN』が行われた。さらに10月30日・31日には第3弾として、Jr.EXILEによるハロウィンライブ『LIVE×ONLINE INFINITY “HALLOWEEN”』が、11月10日には第4弾として、この日デビュー10周年を迎えた三代目 J SOUL BROTHERSによる『LIVE×ONLINE INFINITY 三代目J SOUL BROTHERS 10th ANNIVERSARY ~JSB HISTORY~』が開催された。



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