デジタルシングル「ACCHI KOCCHI」インタビュー
Ayumu Imazu、メジャーデビュー以降に模索する理想のアーティスト像 yonkeyから刺激受けた「ACCHI KOCCHI」制作秘話も
朝5時にベッドの上で作った「ACCHI KOCCHI」の振り付け
Ayumu：いえ、初めて会ったのは7月のライブのときです。そのときに「今度、一緒に曲を作りましょう」と話してたんですけど、そのちょっと後に「ACCHI KOCCHI」を作り始めて。yonkeyは同世代だし、聴いてきた音楽も近いんですよ。一緒に制作していても、曲に対するイメージ、リファレンスする楽曲もすぐにわかってくれて。とにかくクオリティが高いし、しかも短い時間でバッと作るのですごいなと思いましたね。
ーー制作もスムーズだった？
Ayumu：そうですね。まずyonkeyがトラックの土台をを作ってくれて、僕がメロディを考えて、さらに何度かデータをキャッチボールして。エレクトロ的な要素だったり、yonkeyの得意なジャンルも入ってますね。
ーー「ACCHI KOCCHI」というタイトルもキャッチ—ですね。
Ayumu：サビのメロディを作ってるときに、“ACCHI KOCCHI（あっちこっち）”が出てきたんですよ（笑）。歌詞のテーマ的には“正解を見つける”というのがあって。〈見当たらないAnswer〉という歌詞もあるんですけど、正解を求めて彷徨う感じだったり、“どうしたらいいかわからない”みたいなことも含めてストーリーにしたくて。あとは時代によって変わっていく理想だったり、いろんなキーワードがあるんですけど、最後までタイトルで迷っていたんです。“Answer”だとありきたりで面白くないなと思って、結局“ACCHI KOCCHI”に戻ってきました。最初は大丈夫かな？ と思ったけど、今はシックリきてますね（笑）。
ーー良いタイトルだと思います。Ayumuさん自身、たとえば楽曲を作っていて“どっちがいいだろう？”と迷うこともある？
Ayumu：ありますね。どっちが正解だろう？ ということもあるし、ある人には「良い」と言われて、別の人には「あんまり良くない」と言われることもあって。「ACCHI KOCCHI」はそういう挟間にいる状態を描いた曲でもありますね。
ーー人生は選択の連続ですからね……。
Ayumu：そうですよね。なので、この曲に共感してくれる人も多いんじゃないかなと。「明日からがんばろう」じゃなくてもいいので、この曲を聴いて、少しでも気持ちがラクになってくれたら嬉しいです。
ーーちなみにAyumuさん、決断力はあるほうですか？
Ayumu：ぜんぜんなかったんですけど（笑）、「それじゃダメだな」と思って。食べたいものもしっかり言うようになりました（笑）。
ーー（笑）。「ACCHI KOCCHI」のMVについても聞かせてください。双子の女の子と3人で踊るシーンが印象的ですが、これはAyumuさんのアイデアですか？
Ayumu：そうです。双子の姉妹をキャスティングするのはどうですか？ と提案したら、監督さんも「いいね」と言ってくれて。PDFでラフを送ったんですけど、すごく上手く映像にしてもらいました。
ーーこれまでのMVも、Ayumuさん発信の部分が多い？
Ayumu：監督の方と一緒に作ってる感じですね。理想は決まったチームで制作することなんですけど、なるべく自分も関わっていきたいと思っているので。
ーー振り付けもすごくポップで。マネしたくなりますね。
Ayumu：この振り付け、朝5時に作ったんですよ。起きた瞬間に、「作らなきゃ」と思って（笑）。いま泊っているところは天井が低いので、ベッドに座ったままこうやって（と両手を動かす）振り付けして。30分くらいやれば覚えられる簡単な振り付けなので、ぜひやってみてください。
今、一番気になるアーティストは？
Ayumu：インディーロック系かな。夜、歩きながら聴いてると映画の主人公みたいな気分になれるので（笑）。ちょっと前の曲ですけど、The Rare Occasionsの「Notion」が好きです。あとリリカルなヒップホップだったり、エレクトロだったり、いろいろ聴いてますね。
ーーでは、同世代のアーテイストで気になっているのは？
Ayumu：一緒に制作したのもありますが、yonkeyですね。バンド（yonkey率いるKlang Ruler）でもメジャーデビューしたし、刺激をもらってます。今回の「ACCHI KOCCHI」はデータのやり取りだったけど、次はラフな感じでセッションして曲を作りたいですね。
ーーyonkeyさんは楽曲提供も積極的に行っていますが、Ayumuさんもそういう活動に興味はありますか？
Ayumu：はい、ありますね。いろんなジャンルが好きだし、ロックっぽい曲ができることもあって。ただ、Ayumu Imazuには合わないこともあるので、誰か他の人に歌ってもらえたらなって。振り付けもやりたいですね！
ーーオリジナル曲の制作も続いてる？
Ayumu：はい。メジャーデビューしたばかりだし、勢いを止めたくなくて。リリースも続けたいし、レコーディングの予定もあるので。アルバムも作りたいし、ある程度デモを作っておいて、そこからいいものも選べるようにしたいです。
ーー「Stranger」「ACCHI KOCCHI」もそうですが、曲をリリースするたびに“次はどうなるだろう？”と期待がさらに膨らみます。
Ayumu：ありがとうございます。「Stranger」「ACCHI KOCCHI」も普段はあまり作らないテイストの曲だし、どう評価されるか、どういう反応があるかも見てみたいです。客観性も大事だと思うので。2022年はライブも増やしたいし、もっとパワーアップしたところを見せたいですね。構成や演出でも新しいことをやりたくて。リスクを取らないとおもしろくないし、チャレンジを続けていきたいです。
■リリース情報
Ayumu Imazu
デジタルシングル
「ACCHI KOCCHI」
配信はこちら
「Stranger」
TVアニメ『SCARLET NEXUS』 第2クールエンディングテーマ
配信はこちら
TVアニメ『SCARLET NEXUS』公式サイト：http://snx-anime.net/
TVアニメ『SCARLET NEXUS』公式Twitter：https://twitter.com/SNX_ANIME
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