小野大輔、斉藤壮馬、安野希世乃、茅野愛衣……日本酒への愛を表現する声優たち

 小野大輔がプロデュースを手がけ、1stシングル『雨音』から名付けた純米酒『司牡丹 AMAOTO』が今年出荷3年目を迎えたほか、斉藤壮馬や安野希世乃らが地元酒造メーカーとコラボしたオリジナルの日本酒を販売。また、佐々木未来は「唎酒師」という日本酒の資格を今年9月に取得したばかり。日本酒好きを公言する声優たちは、そこに何を見い出しているのか?

声優たちが注ぎ込んだ地元と日本酒への愛

 小野大輔は、日本酒『司牡丹』醸造の地郷でもある高知県高岡郡佐川町の出身で、3年前にラジオ内で「司牡丹で小野大輔の酒を造りたい」とコメントしたことをがきっかけに、2019年から『司牡丹 AMAOTO』を販売している。1年目と2年目は、小野が実際に司牡丹酒造を訪れ、もろみに話しかけながら櫂入れ(棒でかき混ぜる工程)などを体験。さらに小野の1stシングルの表題曲「雨音」を聴かせて育てたことから、『司牡丹 AMAOTO』と名付けられた。今年はコロナ禍だったことで、リモートで酒造所と繋ぎ、もろみに話しかけたり生歌を聴かせるなどしたそうだ。そんなお酒と地元への愛がたっぷりと注ぎ込まれた『司牡丹 AMAOTO』を、毎年楽しみにしているファンも多いはずだ。

 また、斉藤壮馬は地元・山梨県の日本酒『七賢』とコラボしたオリジナル日本酒を2000本限定で販売する(来年1月末頃に出荷予定)。「読書をしながら飲みたい日本酒」をテーマとし、斉藤が実際に酒蔵に赴いて稲刈り体験や打ち合わせを行い、イメージや味の方向性を決めていったという。コラボレーション仕様の特別BOXのパッケージには特製冊子も封入される予定で、冊子を読みながら『七賢』を楽しめば、斉藤と一緒に飲んでいる気分にもなれそうだ。

 声優と日本酒という接点で趣向を凝らしたものもある。それが日本酒を男性キャラクターに擬人化したキャラクターコンテンツ『神酒ノ尊-ミキノミコト-』だ。人気声優がそれぞれ地元の銘柄のキャラクターボイスを担当。もちろん、前述した小野も司牡丹役を務めている。WEBアニメやメインキャストによるキャラクターソング「春夏秋冬、宵の宴」も制作され、YouTubeでは声優が自身が演じる銘柄を紹介する『声酒かたり』も配信。現在37社の酒造メーカーが参加し、続々と追加キャストが発表されるなど、今後のコンテンツとしての広がりにも期待が寄せられる。

酒飲み配信から資格取得まで

 女性声優にも日本酒好きは多く、特に有名なのは茅野愛衣だ。YouTubeで『茅野愛衣が日本酒を飲みながら食べるだけ「かやのみ」』を、2016年から配信。ゲスト声優を招き、お酒を酌み交わしながら繰り広げるざっくばらんなトークが人気で、各地の酒造を巡る旅や女子会のロケ企画などを配信し、すでに動画も100本以上アップされている。これまでに上坂すみれ、東山奈央、安野希世乃など多彩なゲストを迎えており、2018年に日笠陽子と南條愛乃を迎えた回は、現在までに76万を超える再生数を記録している。

かやのみ#45「日笠さんと南條さんとかやのみ! 前半」

 そして『かやのみ』にもゲスト出演した安野も、SHOWROOMで『スナック希世乃』を配信するなど、声優界きってのお酒好きで知られている。地元・宮城県涌谷町にて涌谷町黄金大使を務めていることから、ふるさと納税で何かできないかとの打診を受け、地元産の米・蔵の華を100%使用した純米大吟醸『稀世』をプロデュースし、本人も稲刈りなどに参加。安野の名前にあやかり、実りを意味する“のぎへん”を付け、世にも稀な美味しさのお酒になってほしいとの願いを込め『稀世』と名付けられたそうだ。

希世乃ママからのご挨拶

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