乃木坂46、現役&OGメンバーがドラマを席巻 山下美月、与田祐希、久保史緒里ら女優としての活躍

 乃木坂46を卒業したメンバーたちが最も活躍しているのがドラマ、映画、舞台での女優としての道だ。ドラマに着目すると今期では、西野七瀬が『言霊荘』(テレビ朝日系)でグループ卒業後初の主演を担い、生駒里奈が『真犯人フラグ』(日本テレビ系)に、若月佑美が『アンラッキーガール!』(日本テレビ系)に出演中。前期では『サレタガワのブルー』(MBS)で主演の一人の堀未央奈、『漂着者』(テレビ朝日系)でヒロインを務めた白石麻衣、『プロミス・シンデレラ』(TBS系)の松村沙友理。ほかにも大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)、まもなくスタートする『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)にも出演する深川麻衣など多くのメンバーが女優業としての道を走り続けている。

山下美月1st写真集『忘れられない人』

 特に西野や白石といったメンバーは現役時代からすでに女優として活躍していた先駆者。それは今に繋がる助走期間だったとも言えるが、現在の乃木坂46にもかつての西野や白石のようにグループの活動と並行して女優としても輝きを見せているメンバーがいる。そして、その多くが3期生メンバーであることが一つの特徴だ。

 3期生にとどまらず、乃木坂46全体としても女優業で成功を見せているのが山下美月。『着飾る恋には理由があって』(TBS系)への出演は、山下の存在が一般層にもリーチした、キャリアのターニングポイントとも言える作品だった。現在、山下は『じゃない方の彼女』(テレビ東京)に出演中。オフィシャルでは謳われていないものの、その配役はヒロイン、または主役と言ってもいいほどに、観るものにインパクトを残す役柄だ。

 それは、女子大生にして妻を持つ教師を惑わす不倫相手役。『神酒クリニックで乾杯を』(BSテレ東)、『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京)、『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)内の『あざと連ドラ』とこれまで多くの「小悪魔」「あざとい」役を演じてきた山下だが、そのギアは今回でさらに1段階上がっている。観ているこちらが悶絶してしまいそうなシーンは多々あるが、その象徴と言えるのが怜子(山下美月)が去り際にする雅也(濱田岳)へのキスであろう。劇中には「怜子沼」というワードが登場するが、同時に視聴者も「美月沼」に落ちていくという仕掛けだ。『着飾る恋』とのギャップもまたその沼にはまりやすいポイント。個人的には山下の目の演技が印象的な作品でもある。

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