BTS JIMIN、周囲も認めるほど“公演命”のメンバー ジャンルの境界を越えたパフォーマンス
11月、ついにその願いが叶う。『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE –LA』が開催されるのだ。
どんなセットリストになるのか。ひとりのARMYとして、可能な限り早く生で観たいのは「ON」と「Black Swan」のパフォーマンスだ。特に「Black Swan」はJIMINのコンテンポラリー要素を取り入れたソロダンスパートに圧倒される。MVとBehind、ぜひ両方観ていただきたい。
「Black Swan」はアーティストとしての死の予感を歌った曲だ。白鳥の優美な羽ばたきを思わせる手の動き、黒鳥に変身した後の大回転、床を這いずる演技。身体だけでこれほどまで複雑で陰鬱な感情を表現できるのかと驚く。
よく知られている通り、JIMINは中学時代にポッピンと出会い、ダンスを学ぶために釜山芸術高校現代舞踏科を受験。首席で入学した。高校二年の春にオーディションに合格し、ソウルの高校に転校したので、舞踏の専門教育は1年足らずしか受けていない。練習生になってからは、それまでとまったく違うヒップホップのダンスを習得するのに苦労したという。
しかし、若くして多様なダンスに触れたことによって、JIMINは独自の領域に到達した。筋肉を弾くポッピンの鋭さ、手先足先まで繊細に動かすバレエやコンテンポラリーダンスの美しさ、型よりもリズムに乗ることを重視するヒップホップダンスの自由さ、コンセプト次第で別人に変わる不思議さ……。JIMINのパフォーマンスは、ジャンルの境界を越え、さまざまな魅力が混ざりあっているのだ。
インタビュー(※1)でJIMINは「どういう服を着ているかによって、曲がちがって聞こえたりもするんです」「どんな衣装を着るか、僕がどんなパートでどの位置にいるのか、体重がどのくらいなのかによって、全部(ダンスが)ちがうような感じがします」とも答えている。
26歳になっても新しい姿を見せて、ARMYをときめかせてくれることだろう。
※1:「Weverse Magazine」https://magazine.weverse.io/article/view?lang=ja&colca=1&num=215