三浦大知、GACKT、松本梨香、スカパラ×アレキ川上……音楽シーンのトレンド反映された『仮面ライダー』主題歌の変遷

 現在放送中の『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系、以下全てのライダー作品は同系列)の主題歌「liveDevil」をDa-iCE feat.木村昴が担当しており話題を呼んでいる。令和になって以降でも、『仮面ライダーセイバー』では東京スカパラダイスオーケストラ feat.川上洋平、『仮面ライダーゼロワン』はJ×Takanori Nishikawaと、今の音楽シーンで活躍するアーティストたちが主題歌を手がけている。これまでにも相川七瀬、大黒摩季、YU-KI(TRF)、AAAなど多彩なアーティストが主題歌を手がけてきたが、それらには時代を読み解く上でのヒントが隠されているのかもしれない。本稿では平成・令和ライダーに絞り、ライダーソングの変遷を考察していく。

ライダーソングに新風を巻き起こしたアーティストたち

 かつて『仮面ライダー』シリーズの主題歌と言えば、水木一郎を代表とするアニメ/特撮ソングのシンガーが歌い、曲名や歌詞にヒーローの名前や必殺技名が織り込まれることがお馴染みであった。例えば、昭和のライダーソングの曲名は「レッツゴー!! ライダーキック」(初代『仮面ライダー』OP)、「戦え! 仮面ライダーV3」(『仮面ライダーV3』OP)、「仮面ライダーストロンガーのうた」(『仮面ライダーストロンガー』OP)など、曲名を見るだけでライダーソングだと分かるものがほとんどだ。しかし、平成ライダー第3作目となった『仮面ライダー龍騎』主題歌「Alive A life」を、「めざせポケモンマスター」の歌唱でも知られる松本梨香が爽快に歌い上げて以降、〈仮面ライダー〉というワードや必殺技名が入らなくなった。その代わり、その当時のポップスシーンを反映させた楽曲や、意外性のあるアーティストが携わることが多くなったのだ。

松本梨香 – Alive A life

 平成のライダーソングは、ポップスシーンを代表するアーティストの名前がずらりと並び、改めて振り返ると「実はあの人が主題歌を歌っていた!」と驚くような人選も多い。例えばGackt(現GACKT)が担当した『仮面ライダーディケイド』主題歌「Journey through the Decade」は、Gacktの哀愁漂うボーカルがディケイドという孤高のヒーロー像と見事にマッチ。鬼龍院翔from ゴールデンボンバーによる『仮面ライダーウィザード』主題歌「Life is SHOW TIME」は、鬼龍院らしいユーモアで仮面ライダーの世界観を表現した。『仮面ライダー鎧武/ガイム』では、湘南乃風が“鎧武乃風”名義で主題歌「JUST LIVE MORE」を担当し、『仮面ライダー』が本来持つ男くさい側面を改めて浮き彫りにした。また、氣志團が担当した『仮面ライダーゴースト』主題歌「我ら思う、故に我ら在り」は、作詞・作曲を綾小路翔が手がけたことで、今までになかった青春ロックのライダーソングを世に送り出した。

Gackt – Journey through the Decade

ライダーソングの変遷で知るその時代の音楽トレンド

 そんな中、本当の意味でライダーソングに新しい風を吹かせたのは、三浦大知が歌った『仮面ライダーエグゼイド』主題歌「EXCITE」だろう。ダンスミュージック界の寵児による特撮ヒーローものへの参戦は大きな話題となり、オリコン週間チャートで1位を獲得したほか、『NHK紅白歌合戦』でも歌われたのだ。また、小室哲哉と浅倉大介がユニットを組み、圧倒的歌唱力を持ったBeverlyをボーカルに迎えたPANDORA feat.Beverlyによる『仮面ライダービルド』主題歌「Be The One」や、昨年TikTokでも話題となったShuta SueyoshiがDA PUMPのISSAをフィーチャリングしたShuta Sueyoshi feat. ISSA「Over “Quartzer”」(『仮面ライダージオウ』主題歌)など、『仮面ライダー』の世界にもEDMが取り入れられるようになっていった。

【Premium】三浦大知 – EXCITE



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