小林太郎×NoBが語る、『仮面ライダーアマゾンズ』主題歌へ込めた熱い思い

小林太郎×NoB『アマゾンズ』主題歌対談

 劇場版『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』が、5月19日より公開される。本作は、2016年よりAmazonプライム・ビデオにて配信された『仮面ライダーアマゾンズ』の完結作。タンパク質を好み食人本能を有する人工生命体“アマゾン”が潜伏する世界を舞台に、2人の仮面ライダーの壮絶な戦いを描く。

 リアルサウンドでは、本作で主題歌を歌う小林太郎とNoBにインタビュー。『仮面ライダーアマゾンズ』のシーズン1から本作までを振り返り、お互いの印象や、主題歌の制作秘話などをじっくりと語ってもらった。(編集部)

「『Armour Zone』のイメージは『Welcome To The Jungle』」(NoB)

小林太郎、NoB

ーーおふたりは『仮面ライダーアマゾンズ』(以下、『アマゾンズ』)のシーズン1から、NoBさんが主題歌を作曲し、小林さんがそれを歌うという形で参加してきました。最初に『アマゾンズ』という作品に関わることになったとき、どういう印象を持ちましたか?

NoB:僕は第1作目の『仮面ライダー』から観て育ったし、中でも『仮面ライダーアマゾン』のワイルドな造形が大好きで、「まさかあのアマゾンのリブート作品に関われるんだ!」と嬉しかったですし、すごくワクワクしながらスタートしました。

ーー小林さんは世代的に、『仮面ライダー』だとどのあたりになるんですか?

小林太郎(以下、小林):最初に観たのは『仮面ライダーBLACK』とか『仮面ライダーBLACK RX』とかで、物心ついてちゃんと最初から観たのが『仮面ライダークウガ』だったんです。そこから僕も仮面ライダーが好きになって。バイクもすごく好きだったので、それもあって『仮面ライダー1号』を……当時はまだVHSでしたけど(笑)、それを借りて観てました。

ーー『アマゾンズ』シーズン1の主題歌「Armour Zone」を作る際に、スタッフさんから楽曲のイメージについて何かお話はありましたか?

NoB:ありました。もちろんテーマもストーリーも聞かせてもらっていたし、「仮面ライダーだけど、今までと違うものにしたいんだ」ということで、ロックでいきたいというようなざっくりとしたイメージも伝わってきて。僕はもともとロックを作るのが一番得意なので、それで僕のところに話が来たんだろうなと。で、たまたま僕が書いていた曲をコロムビアのディレクターさんが聴いてくれまして、それが(Guns N' Rosesの)「Welcome To The Jungle」みたいな曲だったんですよ。

小林:ふふふふ(笑)。

NoB:この雰囲気が『アマゾンズ』にハマるんじゃないかってことで目をつけてくれたようです。「この曲を『アマゾンズ』用に書き換えてくれないか?」というところからスタートして、今の「Armour Zone」が完成しました。

ーー確かにビート感や曲の持つワイルドな雰囲気は「Welcome To The Jungle」に通ずるものがありますよね。

小林:だからキーが高いんですね(笑)。

NoB:それもあるよね(笑)。

ーー小林さんは自身で作詞作曲をしながら活動する中、『アマゾンズ』には歌い手として参加しました。

小林:まず最初に、『仮面ライダーアマゾンズ』というタイトルとシーズン1のざっくりとした内容をいただきました。ただ、そのときはまだ曲は聴いてない状況で、自分も大好きな『仮面ライダー』の主題歌を歌えるという喜びと同時に、「僕で大丈夫だろうか?」という心配もあって。それで、あるときに事前確認として「(歌う際、一番上の)キーってどこまで出ますか?」という話があったので、「ああ、結構キーが高いのかなぁ……」と思いました。

ーーちなみにNoBさんは作曲するとき、誰が歌うか聞いていたんですか?

NoB:小林太郎くんという名前は聞いていたんですけど、申し訳ないですがそのときはまだよく知らなくて。それで、キーの話になったときにいろいろリサーチさせてもらって、「なるほど。ここまで出るなら行ってまえ!」とこの形に仕上げたんです。

小林:ギリギリでしたもん(笑)。そのギリギリ加減が作品ごとに上がっていったんですけど(笑)。

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ーーでも、「Armour Zone」はあのキーの高さがストーリーの切迫感を表現しているようにも感じられて、毎回この曲がエンディングに流れると気分が高揚します。すごくピッタリな曲だと思いました。

NoB:迫力のあるやんちゃ感が欲しかったんですよね。そこを太郎くんが表現してくれたので、僕にとってはイメージどおりの曲になったなと。作曲する人って、出来上がったものを聴いたら「こうじゃないんだけどなあ」と感じることも多々あると思うんですよ。でも、「Armour Zone」は太郎くんの歌もアレンジも全部、自分の中のイメージを超えてきて。作り手としては嬉しかったですね。

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