ボートレース CMソングを歌う秋山黄色とは? 疾走感あふれる「ナイトダンサー」でも変わらぬ真骨頂
「音楽的には……やっぱり、なんだろう、本当はゲームとかカラオケとかと変わらないんですよ、楽曲制作って。いまだに友達と遊びのためにだけ曲を作ったりするし、それで友達に歌ってもらって、それをプロみたいに仕上げて聴いておもしろい、みたいな。個人的には音楽とか制作ってそうやって消費していくものなんだというのがあるんですよね」
「僕、今回ポップスを作ったつもりなので。ただ、人がやってきたポップスを丸呑みして作ることにはアレルギーがある」
「すごく王道なものの中に、それこそタイトルにある『炭酸(FIZZY)』的な、刺激があって少しだけ体に悪いものを入れるような飲み物として届けたいというか。助けたいですけど、薬を処方したいわけじゃないので、ちゃんと飲めるもの。『体に悪そう』くらいで止まるのがいいんだろうなと思ってます」
『FIZZY POP SYNDROME』に関するインタビュー(※2)で、最近の曲作りの姿勢についてこのように語っていた秋山。1stに内包されたローファイ感や独善的な要素が後退し、王道のポップスを目指しながらもどこかに毒っ気を感じさせるのは、今なお「ゲームやカラオケの延長」で曲作りを行なうという彼の「初期衝動」が、どの曲にも潜んでいるからだろう。
そんな秋山の新曲「ナイトダンサー」は、歪んだ4つ打ちキックとローファイなギターカッティングに導かれ、抑揚の効いたメロディラインが畳み掛けるオープニングからインパクト大。せわしなく動き回るベースと疾走感たっぷりのシンコペーションドラムの上で、セクションごとに景色を変えるメロディはどこを切り取ってもサビといえるくらいフックがある。CMにも起用されている〈涙の数を世界がずっと見ないフリしている〉と歌うセクションで唐突に転調し聴き手をハッとさせるも束の間、サビ終わりではこれまで出てこなかったシューゲイズなギターサウンドが飛び出すなど、終始息つく暇を与えない。1Aと2Aではアレンジがガラリと変わっていたり、そもそも一度しか登場しないセクションがあったり、ポップスの定型からは逸脱した曲構成、一瞬だけ登場するピアノのオブリガードやスクラッチノイズなど遊び心も忘れていない。
相変わらず膨大な情報量を1曲の中に詰め込みながら、思わず走り出したくなるような疾走感あふれるナンバーに仕上げる力技こそが、デビューから変わらぬ秋山黄色の真骨頂といえるだろう。
※1:https://realsound.jp/2020/02/post-505877.html
※2:https://realsound.jp/2021/03/post-716241.html
■CM概要
タイトル:『Splash ボートレーサーになりたい!』
第8話「公衆電話」篇(全10話)
放送開始日:2021年8月30日(月)
放送地域:全国
監督:麻王 –MAO
音楽:秋山黄色「ナイトダンサー」
CMサイト:https://lets-boatrace.jp/entertainment/cm/
■リリース情報
2021年9月1日(水)配信リリース
秋山黄色「ナイトダンサー」
タイアップ:2021 BOAT RACE TVCMイメージソング
URL:https://akiyamakiro.lnk.to/RCvCUb
■番組情報
TOKYO FM / JFN38局系『SCHOOL OF LOCK!』
2021年8月27日(金)22:00~23:55
オフィシャルサイト:https://www.akiyamakiro.com/
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