EXILE、アットホームなステージで分かち合った20周年の感動 トーク&初披露曲も満載『CL 1st Anniversary Live 2021』
サイバーエージェントとLDH JAPANが創始した定額制動画配信サービス「CL(シーエル)」。LDH所属メンバーによるオリジナルバラエティ番組やLIVE CAST配信、配信ライブなど、様々なコンテンツを届けてきた本サービスが、8月1日にオープン1周年を迎えた。それに伴い8月15日~16日には、『LDHファン感謝祭 CL24』と題した24時間生放送が行われた。豪華キャストが出演した感謝祭の最後には、EXILE AKIRA、EXILE TAKAHIRO、橘ケンチ、黒木啓司、EXILE TETSUYA、EXILE NESMITH、EXILE SHOKICHIによる『CL 1st Anniversary Live 2021』が生配信。昨年、極上の生ライブでCLのグランドオープンを彩った7人が、再びビルボードライブ東京のステージに集結した。その模様を現場の様子も交えてお届けしたい。
ビルボードライブ東京を舞台に配信された『CL 1st Anniversary Live 2021』。「2021年CL 1周年くじ」の特賞を手にした、幸運なファンのみが入場を許された場内には、普段EXILEが立っているドームとは真逆のアットホームな空間が広がっていた。ステージと向かい合うように配置された客席(2階)は、1席ずつアクリルパネルで仕切られ、AKIRA曰く“オーディションの審査員席”のよう。ステージに現れた7人は、観客一人ひとりの顔がよくわかる距離感に照れ笑いを浮かべながら、生配信に向けてスタンバイ。円陣を組んで気合いを入れてもなお、配信直前までじゃれ合い、「ここから、どうやって気持ちを入れ替えたらいいの(笑)?」とはしゃいでいた。だが、今年7月にリリースされたサマーチューン「HAVANA LOVE」が流れ始めると、一気に“ステージ上のEXILE”としての真剣な表情に。色とりどりのジャケットスタイルに身を包んだメンバー達は、爽やかなボーカルとダイナミックかつキャッチーなダンスで華やかにオープニングを盛り上げる。これほど近距離だと、こまめに客席に視線を向けるAKIRAの気遣いや、橘ケンチのしなやかな身体の使い方まで、一挙一動がよく見える。また、配信ライブでもわかるように、パフォーマー陣が歌詞を口ずさみながら踊る様子や、メンバー同士ですれ違い様に触れる手、アイコンタクトをしながら溢れる笑顔など、どこを切り取っても彼らのEXILE愛が感じられるライブとなっていた。
最新曲に続くのは、2006年にAKIRAとTAKAHIROが加入した後、“EXILE第二章”として初のサマーチューンとなった「SUMMER TIME LOVE」。「CLライブ、楽しんでいきましょう!」というTAKAHIROのかけ声と、パフォーマーの華麗なターンが興奮を煽る。間奏パートでは横一列に並び、いつもは踊らないTAKAHIROも一緒になってダンスのバトンを繋いだ。すると今度は、“EXILE第一章”のボーカル・SHUN(清木場俊介)が作詞を手がけた名曲「Carry On」や、グループ初のベストアルバム『PERFECT BEST』に収録された「STAY」といった初期の楽曲から、EXILEの軌跡を辿るブロックに突入。夢を追う人の等身大の言葉を綴った「Carry On」では、メンバー各々の想いはもちろんのこと、ライブ前のソロインタビューで「(スランプに陥りながらも)EXILEでいることを諦めなくてよかったなと思います。歯を食いしばってもがいた経験があるからこそ、今の自分がある」(※1)と語っていたTAKAHIROの歌声が胸に響く。「STAY」も今の7人ならではの色気が際立ち、20年というEXILEの歴史の長さを実感させた。
2009年には、ケンチ、啓司、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHI、そして現在は三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEとしても活躍するEXILE NAOTOと小林直己が加入し、“EXILE第三章”がスタート。当時、新体制で臨んだ初のスタジアムツアー『EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY』はEXILEメンバーにとっても、まだ名もなきEXPG生としてステージに立っていたJr.EXILEのメンバーにとっても、忘れられないライブとなっているはず。だからこそ、前日のCLでTETSUYAがJr.EXILEの後輩たちと配信した『みんなで思い出ライブ鑑賞会「EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY」を一緒に鑑賞しよう!』で、話題に上がっていた「掌の砂」が披露されると、コメント欄やSNSはファンの歓喜の声で溢れた。
「皆さん、いつも本当にありがとうございます。ここからもっと一緒に夢を追いかけていきましょう!」というかけ声とともに、AKIRA、ケンチ、啓司、TETSUYAのダンスに背中を預けつつ、かつての相方・EXILE ATSUSHIに想いを馳せながら堂々と歌唱するTAKAHIRO。その瞳には、大切な仲間たちと駆け抜けたスタジアムの光景が映っていたことだろう。