EXILE、アグレッシブなライブで見せた新体制の決意と絆 ノンストップで駆け抜けた『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』

EXILE、アグレッシブなライブで見せた新体制の決意と絆 ノンストップで駆け抜けた『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』

 LDHの新たなエンタテインメントとして、オンラインに特出した演出や臨場感あふれる映像でクリエイトした有料配信ライブ『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』。初日となる12月22日のTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEを皮切りに、連日LDHのアーティスト達が趣向を凝らしたライブを展開している中、7日目となる12月29日には新生EXILEが初登場した。

 今年11月に最後のオリジナルメンバーとなるEXILE ATSUSHIが勇退し、14人体制として新たなスタートを切ったEXILE。『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』は、そんなメンバー達の頼もしい後ろ姿(オープニング映像)から幕を開けた。

EXILE AKIRA「いつまでも時代と共にあれるグループでありたい」

EXILE TAKAHIRO「EXILEの歴史とともにファンの皆さんとEXILEを0から作り上げていく」

 2006年の加入以降、グループの一員として走り続けているEXILE AKIRA・EXILE TAKAHIROの2人のメッセージに次いで、それぞれがEXILEへの想いを語っていく。振り向いた彼らの瞳の奥には、闘志の炎が上がる。

 そして、EXILE SHOKICHIのダイナミックなドラムとEXILE NESMITHのエッジーなギター、勇ましいコーラスに導かれるようにライブパートへ。衣装はもちろん、力強くはためくフラッグ、ステージセットに至るまで真っ赤に染め上げる様は、まさに何度でも蘇る火の鳥“フェニックス”のよう。EXILE TAKAHIROの高らかなシャウトが、伝説を作り続けるグループ・EXILEの降臨を告げた。

 観客を煽りながら移動したメンバー達は、全面にARを用いたステージで2021年1発目のリリースとなる最新曲「RED PHOENIX」を歌い上げる。SHOKICHI・NESMITHのエネルギッシュな掛け合いと、その中央で響くEXILE TAKAHIROの澄んだ歌声。EXILEの王道と言える大所帯でのユニゾンダンスもありつつ、変幻自在に形を変えるフォーメーションが次世代のEXILE像を描き出す。先輩から後輩へと歌い継がれている「24 WORLD」では、夜景をバックにEXILE SHOKICHIがソロ歌唱したり、EXILE SHOKICHIと関口メンディーが新たに書き替えたというラップを初披露する場面も。全員で楽しげにラインダンスを踊る姿が微笑ましい「DANCE INTO FANTASY」、ハイタッチを想起させる振付で画面越しに視聴者と触れ合った「PARTY ALL NIGHT ~STAR OF WISH~」と、アッパーなパーティーチューンが続けば、一足先に新年を迎えたような幸せムードが充満した。

 賑やかなステージから一転、カメラはカセットウォークマンに手を伸ばす白濱亜嵐をとらえた。不思議そうに再生すると、ヘッドフォンからはNew Jack Swingが流れ出す。New Jack Swingとは、EXILEの原点とも言えるダンスジャンルの名称。そんな意味を持つ楽曲が、DJ ALANが手がけるリミックスバージョンとして生まれ変わった。サングラスを装着して「SUPER SHINE」を踊ったり、ジャケットを羽織って「Everything」を口ずさんだりと、俳優としても活躍する白濱亜嵐の豊かな表情にも目を奪われる……と思った時にはすでに、視聴者はミラーボール輝く“CLUB EXILE”の場内に。DJ ALANが放つ音の波に乗って華麗に踊るのは、LDHの若手グループ・PSYCHIC FEVER。そこから、ショッキングピンクのキャデラックに腰かけるボーカルの3shotに切り替わると、80年代のNew Jack Swingをフィーチャーしたダンスチューン「STEP UP」が溢れ出した。

 EXILE SHOKICHIが「みなさんも一緒に、部屋をダンスフロアにして楽しみましょう!」と呼びかけると、電話BOXやカラフルな電話機といったレトロな小道具を取り入れながら、色違いのジャケットスタイルで踊っていく。少人数に分かれてのパフォーマンスや、配信ライブでは珍しいローアングルの映像など、見どころ満載だ。かつては倖田來未とEXILE ATSUSHIのコラボ曲として発表された「WON’T BE LONG」も、EXILE SHOKICHIとEXILE NESMITHによるツインボーカルで新バージョンにアップデート。EXILE AKIRA、橘ケンチ、EXILE NAOTO、小林直己、関口メンディー、世界とPSYCHIC FEVERによるダンスパートもあり、世代を越えた一体感を見せていた。その一方、降りしきる雨音の先には、黒木啓司、EXILE TETSUYA、岩田剛典、白濱亜嵐、佐藤大樹の姿が。青き静寂の中に白いスーツ姿で佇むその表情は、愁いを帯びている。“雨音のイントロ”と言えば、そう、「Heavenly White」。EXILE TAKAHIROによるセルフカバー企画“EXILE RESPECT”の第二弾としても配信されたばかりの同曲が、アコースティックアレンジで届けられた。演技要素も含む5人の饒舌なダンスが、切ないラブストーリーをよりドラマティックに彩る。画面上のフィルターで雪を降らせながらのパフォーマンスも、『LIVE×ONLINE』ならではの演出だろう。

 続いて、ここからはバラードブロックに突入。美しいピアノの音色が「ふたつの唇」のメロディをなぞると、ステージには1930年代風のヴィンテージファッションに身を包んだ小林直己が現れた。彼がそっとピストルをカメラに向け、引き金を引くと、画面には車が大炎上する様が映し出される。さらにEXILE AKIRA、橘ケンチ、EXILE NAOTO、関口メンディー、世界、EXILE SHOKICHIも同様の衣装で登場。映画さながらのAR演出や、アクションを交えた新しい振付で、視聴者を新たな舞台に連れ出した。それとは対照的に、モノクロの世界に、悲哀に満ちたEXILE NESMITHの歌声が響いた「Ti Amo」。続く「ただ…逢いたくて」では、EXILE TAKAHIROの甘く美しい歌声、長年愛されてきたEXILEの名曲を1人で歌う決意の表情が、視聴者の涙を誘う。歌い切ると、大切な仲間に想いを馳せるようにふと仰ぎ見るEXILE TAKAHIRO。その微笑みがとても印象的だった。

 多彩な衣装で魅了した前半戦を終え、後半戦は、EXILEのイメージを確立した“ジャージ”(衣装)のヒストリー映像からスタートした。“24karats”というアパレルブランドを立ち上げ、楽曲と共に多彩なデザインを生み出してきた彼らにとって、ジャージはいわば戦闘服。お揃いのジャージで再登場したパフォーマー陣は、統一感がありながらも、自己流の着こなしで個性を発揮。EXILE THE SECOND「SUPER FLY」やGENERATIONS from EXILE TRIBE「AGEHA」、FANTASTICS from EXILE TRIBE「OVER DRIVE」など、各メンバーが所属するグループの楽曲に合わせてソロダンスを繰り広げる。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの「R.Y.U.S.E.I.」や「Rat-tat-tat」では、グループの垣根を越えた共演も。EXILE TRIBE随一のオタクダンサー・世界のパートでは、「バーン!」「ダダダダ」といった漫画特有の擬音フォントが背景に映し出され、それとリンクしたダンスで視聴者を楽しませる。リーダーのEXILE AKIRAは、愉快な年下のメンバー達に“邪魔”されながらも、強靱な肉体を駆使したダイナミックなダンスで“24karatsメドレー”に繋いだ。

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