Ado初のラブソング「会いたくて」が誘う涙 映画『かぐや様は告らせたい』を盛り上げる歌声のストーリー性
本作のために書き下ろされた「会いたくて」は、作詞・作曲をシンガーソングライターのみゆはんが担当。透明感のある歌声と実体験に基づく詞で若者を中心に絶大な支持と共感を得る彼女は今回、御行を思うかぐやの気持ちに寄り添った歌詞を綴った。また編曲を担当するのは、ジャンルを問わない楽曲を制作するボカロPのみきとP。2人がタッグを組み、作り上げた「両片思い」の曲を随一の歌唱力を誇るAdoが歌い上げる。
Adoは感情を揺さぶる温度感高めの歌声はそのままに、表現方法を大きく変化させる。「好き」と伝えられない自分の弱さを見つめ直すAメロ、Bメロは語りかけるように優しい歌声。そこから「会いたい」と思いを募らせ、一歩踏み出す決心を固めるサビでは一転、切なさが混じる高音を響かせていく。
Adoはもともと、“ストーリー性”のある歌声を武器に人の心を動かすアーティストだ。歌唱力はもちろんのこと、単純に低音と高音を使い分けるのではなく、フレーズに合わせて異なる発声方法を使う。「うっせぇわ」ではノイズ感を加えたエッジボイスで社会の規律を押し付けてくる大人たちを一瞥。先日ストリーミング累計1億回再生を突破した「踊」ではかなりアップテンポなメロディに乗せて、多種多様な声色を用い、中毒性のある混沌としした世界観を構築した。似通った曲は一つとしてなく、Adoの18歳にして世代を超えた聴き手を引き込む表現力と、それでもなお一切ブレることのない歌声のコントロール力に驚かされる。
そしてここに来て、自身初のラブバラードとなった「会いたくて」。緩やかな曲調とストレートな歌詞の中でもAdoの個性が失われることはなく、むしろ、だからこそ一つひとつのフレーズを丁寧に歌い上げる表現力の豊かさが際立つ。そしてそれが緩急のあるストーリーとの相乗効果で壮大なスケール感を生み出し、感動を呼ぶのだろう。Adoにとって初の映画挿入歌であり、彼女の新たな一面が垣間見える新曲「会いたくて」は物語との親和性にも注目しながらぜひとも映画館で聴いてほしい一曲だ。
■リリース情報
「会いたくて」※映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』挿入歌
2021年8月12日(木)配信リリース
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