これからのアイドルは資格取得の時代? アンジュルム 川村文乃、AKB48 武藤十夢、櫻坂46 松田里奈ら“資格ドル”の台頭

 次に、今年6月にファイナンシャル・プランニング技能士2級の資格を取得した、AKB48の資格ホルダー・武藤十夢。アイドル活動をする傍ら、成城大学で経済学を学び、アイドル界では珍しい大学院卒という才女としても知られる。そんな武藤が世間を震撼させたのは、2019年に超難関の気象予報士試験に合格したこと。元々、『AKB48 ネ申テレビ』(ファミリー劇場)での番組企画「武藤十夢のあした天気にな~れ!」を通じて、気象予報士の資格勉強に挑戦。2014年に「自分のチャンスを掴むために、気象予報士の資格を私は取りたい」との一言から始まり、5年間、1800日を費やし、8度目の挑戦で合格。自信がなく、AKBでのポジションに悩んでいた武藤が、自分が好きになり自信に繋がったと公式コメントを寄せていたが、2018年には神7入りを果たすなど、企画を通して大きく成長を遂げたのは事実だ。2020年には『ABEMA Morning』(ABEMA)金曜日のお天気コーナーに念願のお天気キャスターとして就任。握手会で何かの試験に挑戦している人がアドバイスを受けに来ることも増え、もはや資格のカリスマとして影響を与える存在に。そして今年7月14日のInstagramで、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の試験に合格したことを報告。

 
 
 
 
 
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 同資格は、個人や中小企業事業主に対しての資産相談に関する専門家の国家資格。元々、2016年から投資情報誌『ダイヤモンドZAi』の連載企画に登場し、NISAやFXなどの知識を深めていたそうだが、「コロナ禍でお金についてもっと知識を深めたいなと思って勉強しました」と資格取得の理由を明かしている。川村と同様、自粛期間を無駄にせずに、しっかりと自分のキャリアに繋がる勉強をしたというのも、今後のアイドルの明暗を分ける重要なポイントかもしれない。国家資格を2つ持つというのは、アイドル後の人生にも大いに役立つのは強い。

 そして“資格ドル”の新星と言えるのが、櫻坂46の松田里奈。欅坂46の2期生として2019年に加入した松田は、元銀行員という異質の経歴が当初から注目を集めた。バラエティやトーク番組を苦手としていた欅坂46の中で、社会人経験のある松田は社交的で、バラエティ番組に積極的に順応し、早くもバラエティ班のエースとして活躍。櫻坂46に改名してから副キャプテンになるなど、グループに革命を起こした人物と言っても過言ではない。松田が公にしている資格は、食生活アドバイザー検定3級、食物調理技術検定1級、そしてワープロ検定1級。これは櫻坂の冠番組ではなく、『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)の話の流れでしれっと自慢した資格なので、まだ公開していない資格があるかもしれない。他の“資格ドル”とは違い、アイドルになる前、高校での専門教育で取得したようだ。アイドルが資格を取得して新たな仕事を獲得するパターンではなく、そうしたスペックを持った人がアイドルとなった稀なケースと言える。また、元銀行員というだけでもミステリアスだが、資格取得の片鱗を見せないところに、かえって人としての懐の深さと個性を感じる。

 他にも、乃木坂46の和田まあやは薬膳コーディネーターとベビーシッター、日向坂46の宮田愛萌は図書館司書、AKB48の横山由依は調剤事務管理士など、個性的な“資格ドル”が数多く存在しているが、まだ仕事に繋がっている者は少ないかもしれない。アイドルが個性を確立するのに資格取得するのも重要だが、現在はアイドルのセカンドキャリアも大きな課題となっており、卒業後に芸能界で活躍できる人は一握りと言える。アイドルを卒業して突如社会に出た時にいったい何ができるのか。そうした中で、やはり資格は大きな助けとなり、卒業前からその分野で活躍すれば、卒業後の仕事に繋がりやすく、芸能活動と両立できる可能性も充分ある。これからアイドルを目指すなら、歌やダンスだけでなく、何か特殊な資格を持つことが、今よりも重要になってくるだろう。

(※1)https://www.daily.co.jp/gossip/2021/07/10/0014487938.shtml



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