日向坂46 佐々木久美×東野幸治、高本彩花×麒麟 川島明、齊藤京子×ヒコロヒー……メンバー×芸人タッグに見えるグループの強み

『Ray』2021年 6月号

 佐々木久美がMCを務めるバラエティ番組『みえる』(テレビ朝日・ABEMA)は昨年10月に放送を開始して9か月が経過した。佐々木と一緒にMCを務めるのは、『ワイドナショー』(フジテレビ系)を筆頭に数多くの番組MCを担当している東野幸治。しっかりと番組を仕切りながら、時折笑いを取りに行く姿勢は、日向坂46切ってのオールラウンダーでもある佐々木の力量を感じさせる。東野からのいじりもすっかりお馴染みとなりつつあるが、佐々木が生放送に遅刻した7月7日放送回は冒頭から東野の毒舌が止まらず。

 『W-KEYAKI FES.2021』を直前に控えていたこともあり、富士急ハイランドでのリハーサルから直行した佐々木は制服の衣装を忘れ、番組序盤に出られなかった。東野はレッスン着で楽屋に謝りにきた佐々木を「よれよれのきちゃない格好」と酷評。その写真をSNSに上げようとする東野を日向坂46のマネージャーが止めたようだが、佐々木は「大丈夫です。むしろ上げてください」と笑いながら対応していた。ここまで東野が強く当たれるのは、そこまでの壮大な振りも佐々木が笑いに変えられることをこの9カ月で知ったからだろう。

 齊藤京子とヒコロヒーによる冠番組『キョコロヒー』(テレビ朝日系)は、番組開始から4カ月が経った。バラエティ枠「バラバラ大作戦」全14番組の中で一番面白い番組を決める「バラバラ大選挙」では視聴者グランプリを獲得。LINEスタンプの発売が決定するなど、絶大な支持を受けている。通常は『ラヴィット!』や『みえる』のように回を増すごとに仲が深まったり、相手のことを理解していくものだが、『キョコロヒー』の場合は一向に距離が縮まらないのが2人の魅力。

 ヒコロヒーは「バラバラ大選挙」でのコメントで齊藤を「人の話をまったく聞かない横の女」、7月28日の最新回において齊藤が「ヒコロヒーさんと仲良くなったとも思ってない」と発言している。そんな啀み合いながらも、不思議な信頼関係に齊藤とヒコロヒーはある。

 これらの活躍は『日向坂で会いましょう』でオードリーに鍛え上げられたバラエティ力が下地にあるのは間違いないが、高本や齊藤のように自身の素を武器にして番組にハマっている例もある。レギュラーではないものの、ほかには丹生明里と有吉弘行(『有吉ぃぃeeeee!』)、影山優佳とナインティナインの矢部浩之(『やべっちeスポFC』)といった組み合わせも。次の「日向坂46×芸人」の誕生に期待したい。

(※1)https://realsound.jp/tech/2020/05/post-557402.html

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