新しい地図の3人がROLAND、ジャングルポケットらと奮闘! 新企画盛り込んだ7月の『ななにー』
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾によるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、※以下『ななにー』)#40が7月4日に放送された。コロナ禍に加えて、雨が降り続く7月の日本列島。3人がゲストを交えて楽しく過ごす姿に、心のなかに晴れ間を感じることができた。
アーチェリーから大人のマナー対決まで
最初に登場したゲストは「俺か、俺以外か」など数々の語録で注目を集めるROLAND。稲垣が“ゴローランド”とパロディキャラを披露したことも記憶に新しい。ROLANDといえば、スイートルーム暮らしを公開するなどゴージャスな生活を送っていることで知られているが、時折、レストランで料理をただ注文して食べるだけではつまらないと感じられるのだと話す。
人間の暮らしを突き詰めると、原始的な自給自足に幸福を感じるようになっているようで、最近ではキャンプや狩猟などに興味があるとして、ななにーメンバーと共にキャンプ用品やアーチェリーを楽しむことに。
アーチェリーでは、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)で徳川慶喜役を演じる弓矢の経験者・草なぎが大活躍。「なんでみんなこうなっちゃうの? こうだよ!」と、先陣を切ってコツを教える姿が微笑ましい。
一方、なかなか弓矢をうまく扱えずにやきもきしていたのが稲垣だ。矢は当たったが風船が割れないことに“イラチ”っぷりを発揮。すると、草なぎがまさかのミスをするものだから「やーいやーい!」と指を刺して冷やかす一幕も。
そんな童心に帰ったかのようなやりとりを番組冒頭から見せたと思ったら、次のコーナーが「大人のマナー対決」というから振れ幅がすごい。指導してくれるのは、叱咤激励が名物の平林都先生だ。
早速、トップバッターの稲垣が許可される前に座布団に乗って挨拶をすると「あつかましい男やな!」と怒号が飛ぶ。差し出されたケーキの匂いを嗅ぐ草なぎには「犬か!」と、キレのいいツッコミも。
実は10年前、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で新しい地図の3人と共演していた平林先生。先生の動きを真似しようとする草なぎの魂胆を見抜き、「人のこと見てからやる要領の良さ、全然変わってないですね」と苦笑。マナー違反を犯すごとに鳴らされるブザーに、草なぎは思わず「ギブアップ」と叫び逃げ出すのだった。
そんな平林先生を驚かせたのが、香取の成長ぶりだった。10年前みっちりと叱ったことから、きっとマナーが身についているはずだと期待する平林先生の言葉に目を泳がせていた香取。だが、先輩に焼き肉をごちそうになった後、お礼のメールを送るというシチュエーションで「よろしいでしょうか?」という言葉が添えられており、先生を喜ばせた。
遊ぶときは無邪気に、叱られるときは素直に。この振れ幅のある企画を続けて楽しませることができるのは、そんな少年のようなまっすぐさが3人の中にあり続けるからに違いない。
スポンジのように、いろんなわらじを
続いて印象的だったのが桐谷健太、高橋克典、篠田麻里子を迎えた「役者トーク」。なかでも、篠田がターニングポイントとして挙げた秋元康、笑福亭鶴瓶からの言葉が紹介されたときのこと。
秋元からは「“スポンジ”になりなさい」、鶴瓶からは「二足のわらじを履くな、じゃなくて、“いろんなわらじを履いたほうがいい”」と言われたというが、振り返ってみればその言葉は稲垣、草なぎ、香取の活動にも通じている。
直前の「ななにー控え室」で、どんな役の仕事も選ばずに取り組んでいきたいという話をしていた草なぎからは「わかってるようでわかってなかったりするから」と、キャイ~ンの天野ひろゆきの言葉を借りるなら「生まれながらのスポンジ」発言が飛び出す。
こだわりが強そうな稲垣も「話は聞こうと思う。この世界はプロフェッショナルがたくさんいるから(聞かないのは)もったいないって思う」と続ける。
また、香取も「衣装合わせのときは何も言わずにパンツになってる」と言うほど、監督や演出家の意見に身を委ねているという。一方で自己プロデュースすることも得意な香取は、自らを「香取慎吾を生きてる」と「(自らを)“慎吾ちゃん”って言えちゃう」と言うほど客観視しているとも。
さらに「いろんなわらじ」に関しては、SMAPが変えたそれまでのアイドル像を思えば、誰もが納得するところ。音楽番組が次々と終了した時代の節目にデビューした彼ら。「オーディションいっぱい行ったもんね」と、歌って踊るアイドルだけでは生き残れなかったという思いを赤裸々に語った。