SixTONES、“MCの長さ”もライブの見どころに? 時間を忘れさせるトークの面白さ
毎週土曜23時半から放送の『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)では、レギュラー出演の田中樹に加えて、週替わりでメンバーが登場して生放送しているが、登場するメンバーによって番組内容も変わる。
ジェシーとの買い物デートを詳細に語る、ほのぼのネタを披露する髙地優吾。「心にくるいい歌詞の、あの楽曲を用意しました」と曲紹介の雰囲気を裏切るパーティーチューンを何度も流すジェシー。番組内で突如スタートする、自称“初見殺しラジオ”『京本大我のオールナイトニッポン』を繰り広げる京本大我。森本慎太郎は、カギを紛失したと勘違いし、2万5千円を支払って南京錠を壊したこと、シャワーを出しっぱなしにして8時間ほど寝落ちしてしまったことなど、驚きの私生活を明かした。
松村北斗は、リスナーからいじられることも多々。「おかゆメール」をテーマにした回では、久しぶりのスタジオ登場だった松村を気遣う、おかゆのような優しいメールが届いたのだが、田中と“リトルストーン(リスナー)”から散々いじられていた。
地方公演が重なった日のラジオでは、謎の小部屋に複数のメンバーが集まって放送することもあり、何気ないところから彼らの仲の良さ、トークを楽しんでいる様子が伝わってくる。
田中は前回6月19日の放送でスペシャルウィークに備えてスーツを着用しようとスタッフらに呼びかけたのだが、当日、スーツだったのは田中のみ。後番組の『オードリーのオールナイトニッポン』に顔を出し、若林正恭からラジオでのトークを踏まえていじられつつ、その姿を褒められており、その姿は後日Instagramで公開された。
トークの面白さはもちろんだが、Instagramや会員ブログなどへとクロスオーバーさせるのが上手く、楽しみや面白さが続くのもSixTONESらしい展開だ。
ステージパフォーマンスやドラマ、バラエティ番組で見せる顔とは違い、まるで教室でクラスメイトの話を聞いているような身近さ、飾らないところも魅力の一つ。わざわざお悩み相談コーナーを設けずとも聞いているだけで悩みが吹き飛ぶような、そんな破壊力も兼ね備えている。ラジオに、長いと評判のMC、YouTubeチャンネルも同様、時間を忘れさせるパワーがあり、見終わるとテンションをあげるだけあげて放り出されるような感覚に陥る。
このところメンバーが単独やペアでバラエティ番組に出演する機会が各段に増えたこともあり、今後もさらにトーク力が磨かれていくことだろう。
前述のInstagramでは「反省はしません。やり返します」と綴っていたがどこでリベンジするのか。ツアーはまだ続くこともあり、こちらの動向も気になる。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。