I.O.IからWanna One、IZ*ONE、INIまで……『PRODUCE 101』シリーズから誕生したグループの名前に込められた意味
6月13日、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』がその熱い展開に幕を下ろし、また新たなグループが誕生した。
101人の候補者から選ばれた11人の精鋭はINIと名付けられた。INIには、「“PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 で出会った11人の僕たち(私:I)があなた(I)と繋がり合う(Network)”」という意味が込められている(※1)。
これまでにこの『PRODUCE 101』シリーズから誕生したグループは日韓合わせて6組。それぞれのネーミングにはプロデューサー陣からのメッセージが込められているように思う。INIの誕生に合わせ、改めて6つのグループ名に込められた想いを振り返っていきたい。
2016年に放送され新たなコンテンツとしてのスタートを切った『PRODUCE 101』。“国プ”こと国民プロデューサーという、視聴者参加型のオーディション番組として韓国国内外の話題を呼んだ。
101人の中から選ばれ11人のガールズグループとしてここからデビューしたのがI.O.Iだ。番組名の「101」、「Ideal Of Idol(最も理想的なアイドル)」というコンセプトから名付けられた。国民プロデューサーが理想的なアイドルを101人という多くの実力者の中から選ぶ、制作陣の気持ちの入れようが伺えるネーミングのように感じる。
番組自体の新しさもあってか、I.O.Iは予想通り爆発的な人気を見せた。ここから“プデュ”の歴史が始まったのである。
シーズン2の放送は翌年の2017年。I.O.Iに続き理想のアイドル像を実現できるメンバーを11人選出し、最高のボーイズグループの誕生が期待された。
ここで誕生したのがWanna One。彼らも番組名の「101(ワンオーワン)」が元になったグループ名だ。それに加え、「メンバーとファンがひとつになる」というメッセージも込められている。一般的なグループとは違い、その成り立ちの過程にファンの存在が欠かせない『PRODUCE 101』から生まれたグループらしくファンのことも含めて作られたグループ名だ。
シーズン3はそれまでのものと少し毛色の違う、『PRODUCE 48』としてスタートした。AKB48グループの協力による日韓同時放送の番組で、AKB48グループに所属する39人を含む多様な国籍の96人が参加した。
ここから選ばれた12人で構成されたのがIZ *ONEだ。グループの人数「12」に似た「IZ」になぞらえて、「12(IZ)種の色彩を持ったそれぞれの星たちがひとつ(ONE)になるよう、全てがひとつになる瞬間」という意味でつけられた彼女たち。その名の通りそれぞれの個性を捨てることなく、しかしグループとしてのまとまりを持つグループになったIZ*ONEは、しっかりと星のように輝きその活動期間に幕を閉じた。