TWO-MIXがJ-POPシーンに残した爪痕とは? アニソン×ダンスミュージックの先駆者としての功績を辿る

TWO-MIX
『TWO-MIX 25th Anniversary ALL TIME BEST』(初回限定盤)

 アニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系)の江戸川コナン役として知られる声優の高山みなみと、音楽プロデューサー・永野椎菜によるユニット=TWO-MIX。4月には、これまでにリリースしたシングル21タイトル・アルバム13タイトルを含む合計268曲の初のダウンロード&サブスク配信がスタートし話題に。さらに25周年を迎え、今年2月にリリースしたベストアルバム『TWO-MIX 25th Anniversary ALL TIME BEST』が22年5カ月ぶりにオリコン週間アルバムランキングTOP10入りを果たすなど、改めてその存在が広く知れ渡っていることを実感した。TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』(テレビ朝日系)や『名探偵コナン』など、数多くのアニメ・TV番組の主題歌を担当してきたTWO-MIXの軌跡を辿りながらその魅力に迫る。

TWO-MIXがJ-POPシーンに残した爪痕

 1995年にTVアニメ『新機動戦記ガンダムW』前期オープニングテーマ「JUST COMMUNICATION」でデビューしたTWO-MIXだが、ボーカルの高山は、現在公開中の劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』をはじめ、『名探偵コナン』シリーズで25年に渡ってコナン役の声優を務めていることで知られる。1992年に高山みなみ名義でアルバム『Endless Communication』をリリースし、同作で全作詞を手がけたのが永野だ。永野はそれ以前に、永井真理子のアルバム『Miracle Girl』に収録の「50/50(Fifty Fifty)」や「Keep On “Keeping On”」、さらに林原めぐみのアルバム『PULSE』に収録の「COME TRUE…」「GO ALONG! GO AROUND!!」などの作詞も手がけている。

 1994年には高山、永野、ギタリストの虻川治と3人組ユニット、ES CONNEXIONを結成して、アルバム『RHYTHMIX』をリリース。これらを前身としてTWO-MIXが結成され、1995年にTVアニメ『新機動戦記ガンダムW』前期オープニングテーマ「JUST COMMUNICATION」を表題に掲げたシングルでデビューした。2013年にリリースしたシングル『T.R.Y〜NEXT〜』まで、21枚のシングルと13枚のアルバムなどを発表している。

【TWO-MIX25周年記念】「JUST COMMUNICATION」リリックビデオ

 TWO-MIXの革新性は、fripSideやGRANRODEOなど今では当たり前に存在している声優とミュージシャンのユニットというスタイルを確立させ、ヒットチャートへの道筋を示したことにある。TWO-MIXがデビューした1995年当時のアニソンシーンは、アニメ主題歌をアーティストが務めることも多く、声優がボーカルを務める音楽ユニットというスタイルは珍しかった。声優という職業の存在やその声優が歌うということへの一般の理解がまだ低かった時代でもあり、そのためかデビュー当時は謎のアーティスト的な打ち出し方がなされていた。

 TWO-MIXといえば、『新機動戦記ガンダムW』のほかにも『名探偵コナン』のオープニングテーマ「TRUTH〜A Great Detective of Love〜」などで知られるが、J-POPシーンとの親和性が高いことから、アニメ以外のタイアップも数多く手がけている。聴く者を鼓舞するようなアッパーのビートはスポーツ番組との相性が良く、「T・R・Y -RETURN TO YOURSELF-」や「BODY MAKES STREAM」は、『スーパーサッカー』(TBS系)エンディングテーマとして好評を得た。そのほかにも、ドラマやバラエティなどさまざまな番組のテーマソングを手がけている。

TWO-MIX  – TRUTH〜A Great Detective of Love〜

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