2021年春ドラマは“恋愛モノ”が活況 主題歌も豪華アーティストによるラブソングが揃い踏み
いよいよ春ドラマが本格的にスタート。今期は、近年でも稀に見る多くの「恋愛ドラマ」が名を連ねている。
昨年、世界は一変した。会いたい人に会えない、近くにいるのに触れ合えない孤独を、多くの人が経験したことだろう。それに伴い、フィクションの世界軸も揺れた。現実を描くのか、非現実を貫くのか……あらゆる模索を感じた1年だった。
今期は、原作を持たないオリジナル作品が多いのも特徴。現実もフィクションも、恋する気持ちはそのままに、ニューノーマルの時代だ。「今」を捉えた、新たな形のラブストーリーはきっと共感を生むであろうし、一貫して「非日常」であり続けるラブコメディは、日々の癒しとなるだろう。
そして、この春生まれるラブストーリーを彩るのは、きっととびっきりのラブソング。本稿では、春ドラマ注目の恋愛作品と主題歌の一部をピックアップし、ときめく春に期待を寄せる。
毎クール注目のTBS火曜ドラマ。今期は川口春奈と横浜流星による“うちキュン”ラブストーリー『着飾る恋には理由があって』だ。背伸びをしていたヒロインが、ルームシェアを通して友情や恋を育むなかで、本当の自分らしさを見つけていくという現代的なストーリー。旬な2人のダブル主演に加え、ルームシェア仲間には夏川結衣、丸山隆平、中村アンといった個性豊かな面々が名を連ねる。
本作は、TBS系の大ヒットドラマ『恋はつづくよどこまでも』や『MIU404』の制作陣が集結することでも話題になっており、ドラマファンには見逃せない1本。星野源が歌う主題歌は、タイトルも含め初回放送までお楽しみだ。
日本テレビ系水曜ドラマは、石原さとみと綾野剛による『恋はDeepに』。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の徳尾浩司脚本とあれば、ポップな会話劇で楽しませつつも大切なことを教えてくれる、そんなラブコメディが期待できそうだ。ロンドン帰りの御曹司を演じる綾野は、ラブコメ出演について「念願だった」と語っており、カメレオン俳優の新たな顔にも期待が高まる。
主題歌は、いまや恋愛ドラマに欠かせない存在となったback numberの「怪盗」。石原とは『5→9〜私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)以来の再タッグであり、同作の主題歌「クリスマスソング」は今なお愛される名曲だ。脚本、演者、主題歌の親和性という、ドラマの醍醐味を楽しみたい。
ひと足早く、4月8日にスタートした栗山千明主演『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』(テレビ東京系)も見逃せない。相手役をつとめるのは、話題作への出演が相次ぐ人気俳優・小関裕太。ルックスも仕事もハイスペック、けれど恋愛に関してはまるでうまくいかない男女が織りなす王道ラブコメディだ。オープニングは倉木麻衣「Can you feel my heart」、エンディングはSHE’S「Spell On Me」と、女性ボーカル曲、男性ボーカル曲を起用した主題歌も楽しんでほしい。
フジテレビ系木曜劇場『レンアイ漫画家』は、今週第2話を迎える。恋愛に不器用な恋愛漫画家・刈部清一郎を演じるのは、地上波ドラマ単独初主演となる鈴木亮平。「ダメ男ホイホイ」な尽くし型のヒロインを、吉岡里帆が演じる。オープニングにはBiSHのパワフルなナンバー「ZENSHiN ZENREi」を起用。エンディングの佐藤千亜妃「カタワレ」は、今後のストーリーとリンクしていくであろう歌詞にも注目が集まっている。