GLAYによる“エンターテインメントの逆襲”が始まった 痛快さと気合に満ちたTAKUROプロデュース公演

GLAYによる“エンターテインメントの逆襲”

 ライブもいよいよラストスパートというところで、本日のライブタイトルである「SHINING MAN」を繰り出す。TERUが生ライブと同じように手拍子をして画面の向こうを煽ると、コメント欄は拍手の絵文字でいっぱいに。配信でもGLAYとファンの一体感を強く感じていると、曲の終盤にミラーボールを頭にした巨大なシャイニングマンがステージに突如登場。まさに配信ライブでしか実現できない遊び心たっぷりの演出に、どこまでもファンを楽しませ続けてくれるGLAYの底力を感じた。そしてラストは「TILL KINGDOM COME」をパワフルに披露。曲中にTERUは「GLAYはまたこうやってスタートします。今、本当に生きている実感がわいています! これからもGLAYは走り続けますので、一緒にエンタテインしていきましょう!」と素直な気持ちを画面の向こうのファンに伝え、最高潮のテンションのままライブは幕を下ろした。

GLAY(写真=田辺佳子)

 GLAYをはじめとするミュージシャンはなかなか思うように活動できず、世間では「エンタメは必要なのか?」という問いすら生まれてしまった2020年。その1年間を乗り越えた彼らが全力で魅せてくれたエンタメはなんとも痛快で、音楽の楽しさ、素晴らしさを再認識させてくれるものであった。

 TERU、HISASHI、JIROがプロデュースする配信ライブも、4月以降に順次配信予定だ。

■南 明歩
ヴィジュアル系を聴いて育った平成生まれのライター。埼玉県出身。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる