日向坂46、宮田愛萌復帰果たした“春の大ユニット祭り” 多種多様なマッチングで見せたグループの魅力

日向坂46“春の大ユニット祭り”レポ

 第3部は丹生と髙橋未来虹が司会を担当。「カラオケで歌いたい曲」というテーマが発表されると、河田は濱岸とカラオケへ入ると別々の部屋で1人カラオケをしているという珍話を披露し、メンバーを驚かせた。

 続く第4部では「聴いたらナゼかお腹がすく曲」のテーマから“りまちゃんちっく”で「ハロウィンのカボチャが割れた」と東村、河田、松田で「ナゼー」。第5部では「“ここ一番”の時に聴きたい曲」から加藤、高瀬、東村、渡邉の「ノックをするな!」と佐々木美玲、濱岸の「三輪車に乗りたい」、東村、金村、河田、丹生の「Cage」を披露した。

 第6部は「あなたの見てみたいユニット 結果発表!」ということで、ファンの声を反映した新規ユニットでパフォーマンスをすることに。まずは金村、小坂、濱岸の2002年組の3人で「もうこんなに好きになれない」。今年高校を卒業したばかりの初々しさを内包しつつ、少女から女性へと向かっていく様を感じられる楽曲。ステージを観た加藤は「数年後にまた3人で歌ったら、涙が出ちゃうくらいエモーショナル」と評した。

 2曲目の“あゃめぃちゃん”(高本、東村)は「夢は何歳まで?」で黒いライダースを着て、アクティブなダンスとクールな表情で魅了した。3曲目は“みーぱんファミリー”(佐々木、河田、濱岸、山口陽世)による「酸っぱい自己嫌悪」。大学進学を機に、好きな人と離れ離れになってしまう女の子の恋心を描いた甘酸っぱい青春曲を、この4人が歌うことで透明感が増長していた。

 ここで再び、日向坂46にお祝いのメッセージが届く。登場したのは櫻坂46のキャプテン・菅井友香。「お互い欅坂から櫻坂になり、けやき坂から日向坂になるっていう。同じ坂組として一緒に切磋琢磨していい関係を築けたら嬉しいなと思っております。いつか一緒にライブができたら嬉しいです」と姉妹グループとしてエールを送った。

 気づけば終盤に突入し、第7部のテーマ「おうち時間のBGMにしたい曲」からファッション誌の専属モデルを務める5人(加藤『CanCam』、佐々木久美『Ray』、佐々木美玲『non-no』、高本『JJ』、小坂『Seventeen』)で「Footsteps」を、河田、濱岸、 宮田で「割れないシャボン玉」を歌い終えたところで、再びメンバー全員が登場。

 佐々木久美が「続いての曲が最後ですかね?」と締めようとしたら、突然ステージが暗転した。何も知らないメンバーが驚きの表情を見せていると、目の前のモニターに大勢のファンの姿と「日向坂46 2周年おめでとう!!」の文字が流れた。さらに特大のバースデーケーキが届くと、カメラはメンバーの表情をとらえた。そこには目を赤くして涙を流す、佐々木久美や加藤の姿があった。「こんな素敵なおひさまの皆さんとメンバーと2周年を迎えられることが嬉しいことですね……ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。その後、2時間30分に渡る初日公演のフィナーレはメンバー全員で「窓を開けなくても」を歌い上げた。

 このライブを熱い気持ちで見届けたのは僕らだけではなく、ステージに立てなかった富田も同じである。彼女は3月27日にアップしたブログで、このように語っている。「ユニット祭りを観てとても元気を貰えました。アイドルって改めて素敵な存在だなと思います。ここ一週間、ずっとファンのみなさんのことを考えていました。メッセージアプリでいただけるファンレターも誕生日と同じくらい沢山頂いて、全部読んでいます。全部、涙が出るような内容ばかりなので、少しずつ…笑。だからね応援してくださってる皆様が悲しむような事はしたくないな、と痛感するんです。ずっと笑顔でいて欲しいです。自分を原因に悲しくなっている姿をもう二度と見たくないです!」。

 富田の分まで全力の笑顔で走り抜けたメンバー。ファンやメンバーとの絆を深く知れた初日の公演は、こうして幕を閉じた。

(※1)https://www.bubkaweb.com/posts/5960154/

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