[Alexandros] 川上洋平、FIVE NEW OLD HIROSHI……『ウチカレ』&『3Bの恋人』出演で引き出される新たな魅力

 そして、もう1人は馬場ふみかが主演を務めるドラマ『3Bの恋人』に出演するHIROSHIだ。彼が所属するロックバンドFIVE NEW OLDは同ドラマの主題歌を担当しており、HIROSHIはボーカル&ギター担当。作詞・作曲も務めているため、まさに彼はバンドの要と言える存在だ。

FIVE NEW OLD - Hallelujah 【Official Music Video】

 昨年バンド結成10周年を迎えたFIVE NEW OLDの楽曲は、“ONE MORE DRIP”(日常にアロマオイルのような彩りを)というコンセプトを掲げているようにソウルやR&B、ゴスペルなど、多様な要素が落とし込まれている。特に幼い頃から洋楽に親しんできたHIROSHIが歌う流暢な英語詞と日本人離れした歌声が高く評価されており、2019年にEP『WHAT’S GONNA BE?』をリリースした後、香港、台湾、中国、タイを回る初のアジアツアーを成功させている。

 そんなFIVE NEW OLDのHIROSHIは、ドラマ『3Bの恋人』(テレビ朝日系)で彼氏にしてはいけないとされている3B(美容師・バンドマン・バーテンダー)のうち、まさかのバンドマンではない美容師の上野慎太郎を演じている。慎太郎は甘えん坊ですぐに女の子にDMを送ってしまう、ウチカレの漱石とはまた違ったタイプの子犬系イケメンだ。聞き上手だけど女遊びが激しいバーテンダーのヨシ(南世志/桜田通)、ヒモ体質でナルシストなバンドマンのユウ(雨宮悠宇/神谷健太)もそれぞれ魅力的だが、慎太郎はストレートに愛情を表現してくれる。そんな慎太郎を普段はステージでかっこいいパフォーマンスを披露しているHIROSHIが演じることでギャップが生まれ、より愛らしいキャラクターとなっている。2月14日のバレンタインに放送された第6話では、馬場演じるはるを巡って3Bの彼らが衝突。はるの頭に手を当てて顔を近づけたり、ヨシとユウに向かって「僕はるさんのことが好きなんです」と宣言する慎太郎の胸キュンシーン満載となっていた。

 コロナ禍でライブやイベントの開催が難しい今、アーティストたちの音楽以外のメディア露出はファンにとっても嬉しいものとなっている。音楽活動で得た表現力を生かし、多才な能力を発揮する彼らは次世代のエンターテイナーとして今後も重宝されていくだろう。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。

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