7ORDERが拡張するエンターテインメントの世界 7人の個性とチームワークで作り上げた日本武道館公演

7ORDER、日本武道館公演レポ

 安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人から成る7ORDERが、2021年1月13日に1stアルバム『ONE』とLIVE Blu-ray/DVD『UNORDER』をリリースした。この作品でメジャーレーベルとタッグを組んだ彼らは、同日より『7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”』をスタート。ツアー初日、会場となった日本武道館には7人が作り出したエンターテインメントの世界が広がっていた。「この7人はキラキラ輝くステージ上がよく似合う」。そう再確認できたライブをレポートしたい。

7ORDER
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 今回のツアーは動員をキャパシティの半分以下に押さえ、入退場規制、検温、消毒など新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底して行なった上での開催となった。開演前にもメンバーの声でライブ鑑賞の注意事項アナウンスも流れ、開演を待ちわびるファンのテンションを上げていく。

 開演時刻になると、オープニング映像がスタート。光の演出とともにライブタイトルが映し出されると7人がそれぞれの楽器を携えて姿を現し、「LIFE」でライブの幕が上がる。モノトーンの衣装に身を包み、全力で演奏するバンドパフォーマンスに胸を弾ませていると、「いくぞ、武道館!」という安井の掛け声で、安井、阿部、諸星のボーカル陣がステージに散らばり、「タイムトラベラー」を演奏。ステージからサイドに伸びた花道も目一杯使って、疾走感あふれるパフォーマンスを繰り出していく。

 続けて長妻の鍵盤にあわせて、「みなさん、『WE ARE ONE』へようこそ」と安井が挨拶。「次はみなさんと一緒に曲を作っていこうと思います。お手持ちのスティックバルーンを持ってください。リズムを一緒に練習してみましょう」と呼びかけると、萩谷のドラムのリズムに合わせて会場中にスティックバルーンから生まれたリズムが響き渡る。すると「スティックバルーンで会場を盛り上げていきましょう、よろしくお願いします!」と、「BOW!!」へ。「みんなで一緒に!」、「せーの!」、「2番もどうぞ!」など、タイミングも完璧な合いの手もお手の物で、ここぞというときのカメラへの決めポーズも完璧。以前彼らにインタビューをした際、カメラワークにもメンバーが意見を出しているという話があった。こういった細かな部分まで彼らがディレクションしているのであれば、天才的だ。

真田 佑馬

 自己紹介代わりに1人ずつフリーダンスを披露し、「Perfect」へ。ダンススタイルでのパフォーマンスコーナーがスタートする。ガシガシと踊って歌う7人の姿を生で見ると、どこか感慨深いものを感じてしまう。続く「Sabãoflower」では会場にシャボン玉が舞う演出もあり、トコトン観客を楽しませてくれる。メンバーがそれぞれ椅子を持って登場した「Rest of my life」では、アコースティックな雰囲気によく合うコンテンポラリーな雰囲気を纏うダンスに魅せられる。彼らの表現力に目を奪われていると、「みなさん盛り上がってますか! オダちゃん(7ORDERのキャラクター)知ってますか? オダちゃんがね、消えちゃったんだよね。やばいよー!」という真田の言葉で空気が一変。ステージ背景のビジョンでオダちゃんを探す演出の「GIRL」が始まり、キラキラした雰囲気が会場を包んでいった。

森田 美勇人

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