7ORDERが語り合う、時代に求められるグループ像 「視野は常に広げておかなきゃ」

7ORDER、理想のグループ像

 安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人によって、“HAPPYをみんなで作り上げていく”をモットーにスタートした7ORDER。ダンスや歌に興味を持ったきっかけや初のオリジナル曲「Sabãoflower」について聞いた前編に続き、後編では今の音楽シーンの中で目指す立ち位置や、グループとしての強みなどをじっくりと語ってもらった。(編集部)

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一番の強みは“認める力”

――最近は国境を越えたグループなど、日本の音楽シーンも多様化しています。シーンの中でどういう立ち位置になっていきたいですか。

萩谷慧悟(以下、萩谷):国内に留まらず、色々なところで活躍したいというのはあります。僕らは幸運なことに、1年目で上海に行ってファンミーティングの経験をさせていただいたんですけど。それもあって、自分たちはまだ日本で頑張るのも大切だけど、視野は常に広げておかなきゃな、そういう感性は持っとかなきゃいけないよね、と。

真田佑馬(以下、真田):最終的に良いかどうかを決めるのはリスナーだから、自分たちが「これがいい」って思ったものだけをやるのが正解ではないと思うんですよ。僕らの一番の強みって、認める力だと思っていて。例えば、他の人のパフォーマンスを否定しないで「あれはこうだからいいんだよね」って言える純粋さ、無垢さって、エンターテインメントに一番必要なものなんじゃないかな。それは一番大切にしてるものでもあります。

萩谷:海外って、プレイヤー側だけでなく、観る人の感性も違うよね。笑うところも感動するところも全部違うじゃないですか。そういう感性と観点って、難しいな、知りたいなって思ったりしますね。

諸星翔希(以下、諸星):僕はエンターテインメントって何でも混ぜていいものだと思ってて。だから、海外とか日本とか関係なしに、良いと思ったら参考にして。どんな民族の音楽だって、言語だって取り入れられるし、日本語に変換して、かっこよくできるかもしれない。萩ちゃんが言ったように、視野は本当に広く持つようにして。今自分のお客さんがどう楽しめるか、どう海外に広げていけるかを、これからいろいろ経験して、どんどん考えて実践できたらなと皆でよく話しています。

萩谷:音楽って、本当に国境がないもんね。「音楽も言語だ」って言うミュージシャンもいっぱいいるしさ。言葉が分からなくても、受け入れて楽しめるのは素敵なことだから、色々な国の音楽を取り入れて、より面白いエンターテインメントを作っていける気がします。

――今後、日本の音楽シーンの中で、どういったグループが求められていくと思いますか。

安井謙太郎(以下、安井):うーん、難しいですけど……嘘のないグループじゃないですかね。例えば歌詞で言いたいことを言っているかとか、ダンスボーカルグループだったら、その振り付けを本当にかっこいいと思ってやっているか、どういう意図でこの振りがあって、とかを丁寧に考えてやっているかどうか、とか。

森田美勇人(以下、森田):アーティストだけじゃなくて、インスタグラマーとか自分が伝えたいことを伝えている人って、やっぱり面白いなと思います。今ってそういう人が誰でも出てこられるし、求められてくるし、増えてくるんじゃないかな。だからこそ、自分が何者なのか、何になりたいのかをすごく考えるようになりました。

安井:10代とか学生の時から、インターネットやSNSを介して自分の好きなことを発信できる環境にいると、発信力がすごいなとは思います。僕らはそこにはいなかったから、遅れているなと思うこともある。

真田:昔だったら、強さや危なっかしさに惹かれた人もいるけど、今はあえて“出さない”魅力もあるじゃないですか。ネガティブな部分が反映された歌詞が共感を呼んでいる人もいるし、今の時代はどれだけその人の心に寄り添えるか、共感させられるかが大事なことなのかもしれません。

安井:いい意味であまりとらわれてない人が多いほうがいいなと感じます。

長妻怜央(以下、長妻):応援したいものに対して希望が見えないと、応援したいとは思いにくい。少なからず希望が見えて、未来を作っていかないと。何て言うんだろうな……。

安井:それも“発信してる人”ってことじゃない?

長妻:そうだね。例えば踊りが下手だったとしても、それでもこうやって頑張ってるんだっていう姿が分かると、希望が見えるじゃないですか。

阿部顕嵐(以下、阿部):やりたいことをやれている人や、発信力がある人か。逆にミステリアスな存在も出てきそう。

萩谷:実際それは“歌い手”とかから出てきてるよね。

安井:何を隠してるかってことだよね。顔を隠しているからこそ、その人が伝えていることには余計な情報も入ってこなくて。でも、“国民的”みたいな存在はもうほとんどないと思う。それは悪い意味じゃなくて、好きなものが細分化されているから、小さい国がいっぱいできるイメージなのかな、って思います。その国がどれだけ、まわりの国から見て豊かで、幸せそうかどうかが重要なのかな。

萩谷:で、また巡って、ミックスカルチャーになる可能性もあるだろうし。

――そんな中で、改めてグループとしての魅力や強みはどんなところでしょう?

萩谷:先ほど話した「これから求められるグループ像」は、自分たちが目指してるからこそ、というのもあります。あとはパフォーマンス面で言えば、歌って踊ってバンドして、というのは1つの強みではないでしょうか。

真田:ただグループを組めばいいってわけじゃないですもんね。絆とか、どれだけお互いをお互いが信用できてるかが一番大事な気がする。

安井:どこまで続けられるかもすごく大事なことだし。僕らはよく分からないままやっているのではなく、やりたいと思ってやっているのは強みかなと思いますね。

諸星:メンバー各々好きなことがありますけど、やっぱり皆表現することが好き。そういうところで皆が繋がって、今グループとしてやっている。誰かに集められて集まったメンバーじゃないというのが強みかな、と僕も思います。

安井: メンバーの“好き”を、好きになろうとする気持ちがあるところは強みかな。好きな音楽もファッションもばらばらだけど、それを認めることでグループの幅が広がって、見るたびに色が違うグループになって。たくさんいるグループの中で印象付けることも大事だけど、そういうことよりも、どれだけ楽しそうに幅広く、エンタメを作れていることが自分たちの中では大事。それを好きになってくれる人たちと、本当に“幸せな国”が築けたらいいなと思います。

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