BLACKPINK、ロゼの新曲「GONE」でソロプロジェクト再始動 戦略的な展開をプロデューサーの言葉から紐解く

 一方で、TEDDYは先ほど触れたドキュメンタリー内でこんなコメントも残している。

「最初は、立て続けにヒット曲を出すことが戦略だった。しかし、今は個人的な話をする時だ」

 ここで語られる「個人的な話」とは、BLACKPINKにおけるソロプロジェクトを指すものと思われる。その第1弾として2018年にリリースされたジェニーの「SOLO」は、BLACKPINK楽曲からも伝えられるサべージなカリスマ性だけでなく、気品溢れるナイーブな側面がミニマルなサウンドとともに表される一曲で、彼女の多面的な魅力が一聴して伝えられた。

JENNIE – ‘SOLO’ M/V

 2018年の同曲リリース以降、様々な事情により中断されていたソロプロジェクトだが、先日開催のオンラインコンサート『YG PALM STAGE – 2021 BLACKPINK:THE SHOW』にてロゼが披露した「GONE」により再始動。同曲は甘いながらもソウルフルな、ボーカリストとしての彼女が持つ長所を存分に引き出すアコースティックナンバーとなっている。また所属事務所のYGエンターテインメントは、ジス・リサについてもソロ曲を順次公開する予定を明かしており、今後の展開を期待させる(参照)。

「どのグループも多様なバックグラウンドを持つが、BLACKPINKのメンバーはそれがよりユニークだ」

 そうTEDDYは語るが、グループの魅力を形成するメンバーの多様なバックグラウンドにフォーカスを当て掘り下げる機会が、BLACKPINKにおけるソロプロジェクトの場であるように思う。そして、それぞれの「個人の物語」を表した“最強の4人”がBLACKPINKへ集結する時、そこで生まれるシナジーは、よりいっそうに私たちの心を熱くさせてくれるだろう。

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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