GOT7が“7年目”でJYPエンターテインメントとの契約満了 神話ら異なる事務所でグループ活動続ける例も

GOT7『DYE』
GOT7『DYE』

 先日、GOT7が専属契約満了とともに所属事務所であるJYPエンターテインメントから離れるというニュースが流れ、K-POPファンを賑わせた。2014年にデビューをして今年2021年で7年目に入るGOT7だが、契約更新のタイミングで7人全員がJYPと契約を終了するという形になったのだ。

 K-POP界には「7年目のジンクス」と呼ばれるジンクスがある。これは多くの韓国の芸能事務所が使用している「標準契約書」に基づく契約期間が7年となっているからだ。そのようなこともあり、K-POP界では「7年目」というのはグループ存続の鬼門と言われている。今回はこの「7年目のジンクス」を取り上げてみたい。

7年目のジンクスとは?

 前述したが、「7年目のジンクス」は韓国における芸能人の契約期間から生まれてきた言葉だ。K-POPグループのほとんどが所属事務所と専属契約をかわすわけだが、その雛形になっているのが、2009年に韓国の公正取引委員会が制定した「大衆文化芸術人(歌手中心)標準専属契約書」(参照)だという。この契約書では、専属契約は最大7年までとなっており、7年ごとに契約の見直しが図られる形になっている。

 なぜ7年なのか? 以前、韓国では俗に「奴隷契約」と呼ばれる10年以上の長期におよぶ契約期間を結ばさせることが多くあり、長期契約によるトラブルが続発していたからだ。2009年に契約期限を定めた標準契約書が生まれ、長期契約に関連したトラブルは少なくなったという。

再契約結んだBTS、独自レーベル立ち上げたSUPER JUNIORの例も

 この契約により7年目を迎えた時がグループにとっての「転換期」となることは間違いない。実際、契約更新のタイミングでメンバーの脱退や解散が相次いでいるのも事実だ。

 日本で人気のあったガールズグループのKARAも、2016年に当時のメンバーだったヨンジを除くメンバーが契約を終了し、事実上、解散となった。BEASTはメンバーのヒョンスンが脱退した後、彼以外のメンバーが所属事務所との契約を終了し、新しい事務所からHighlightとして再出発している。少女時代はジェシカの脱退があったものの7年目は乗り越えたが、その後の更新時にスヨン、ソヒョン、ティファニーが契約終了し、少女時代としての活動は休止したままだ。

 しかし、誰1人欠けることなく7年目を乗り越えたグループももちろんいる。例えば今や世界的グループになったBTSは7年目の契約期間を1年以上も残した状態で、所属事務所であるBig Hitエンターテインメントと再契約を交わし、話題となった。これはあまりない例だ。それだけ所属事務所からの期待が高いと言えるだろう。他にもBTOBや、NU’EST、Apinkもメンバー全員が事務所と再契約を交わしている。

 また、SUPER JUNIORは、契約更新後のデビュー10年目に事務所内に独自レーベル「Label SJ」を立ち上げ、個性を生かした自由な形で活動をすることに成功している(参照)。これもグループを継続していく新しい形になるかもしれない。

 しかし、7年という節目を迎えると、メンバーそれぞれの事情が変わっていることもある。例えば、同じ会社に同期入社した同僚たちが必ずしも同じ道に進む訳ではないというのと似ているだろう。長い時間の中で、それぞれに行きたい進路や、将来についての考えが出てくるものだ。そのため、契約更新のタイミングで移籍や脱退が相次ぐのかもしれない。

 メンバーの所属事務所がバラバラになってしまうと、グループの継続は厳しくなってしまう。前述した通り、「解散はしていないがグループ活動ができない」という形になってしまうのだ。その壁を乗り越えたグループもいる。それが、デビュー23年を迎える神話だ。

メンバーの所属事務所が違っても活動し続ける神話

 神話は1998年にデビューした韓国でも息の長いグループだ。デビューはSMエンターテインメントからだったが、2003年にメンバー全員が事務所を移籍することになる。その後、兵役による活動休止を経て、2011年にメンバーの共同出資によりSHINHWA COMPANYというマネージメント会社を設立している(参照)。

 神話のメンバーは実はそれぞれが違う事務所に所属している。個人活動はそれぞれの所属事務所がマネージメントをしているが、神話として活動するときは、SHINHWA COMPANYがマネージメントを行い、取りまとめるという形をとっているのだ。

 実際のところ、神話のようにメンバーがグループ活動するための会社を立ち上げるというのは、なかなか難しいだろう。しかし、神話のように動けるグループが増えたら、「7年目のジンクス」によるグループの自然消滅も少なくなるかもしれない。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる