JO1、2021年はさらなる飛躍遂げるか 鍵となるのは“成長のスピード感”と“ピュアな人間性”?
2020年、音楽シーンに新しい才能が数多く誕生した。そのうちの一つが、2019年に放送された国内最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したJO1である。大規模なプロジェクトから誕生したグループとあり、ファンクラブの開設、ファンミーティングで約2万人を動員、冠配信番組『JO1 HOUSE』のスタート、CMや広告への起用……と、デビュー前からなにかと話題に上がっていた。その勢いは3月4日のデビュー以降、より加速していったのではないだろうか。
6月には、『KCON:TACT 2020 SUMMER』へ日本人ボーイズグループとして初出演。8月26日は2ndシングル『STARGAZER』をリリースし、さらに勢いを増しつつ『KCON:TACT season2』にも出演を果たした。その人気はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、『MTV Video Music Awards Japan(VMAJ)』の「Rising Star Award」、『2020 MAMA』の「Best NewAsian Artist」を受賞するなど形としても表れていたように思う。そして2020年12月19日には、『JO1 1st Live Streaming Concert「STARLIGHT」』を開催。これまでの集大成をファンへ届けた。こうして華々しい活躍を見せてきたJO1だが、2021年はどんな姿を見せてくれるのだろうか。
まず、パフォーマンスの形から考えてみよう。昨年は思うように活動ができないながらも、眼を見張る成長ぶりを見せてくれていた11人。だが、2021年はさらに高いレベルが求められるようになるだろう。これまでは『PRODUCE 101 JAPAN』からJO1を応援したきたファン、結成当初から応援してきたファンが多かったはずだ。だからこそ彼らの「成長性」に注目が集まっていたが、2年目となる2021年はさらに多くの人の目に留まる存在になるはずだ。これまでの受賞実績や、先日公開された河野純喜の「THE FIRST TAKE」でのソロ歌唱、これから出演が増えるであろう(増えてほしい)歌番組など、“その瞬間”から見始めるファンも多くなる。ということは、これまでのように長いスパンでの成長性を加味してもらえない可能性があるということだ。もちろん、今も彼らのパフォーマンスにも見る人を惹きつけるものが十分に備わってはいるが、持ち前の感の良さとセンスで、さらにパフォーマンス力を磨いていく必要があるのかもしれない。一方で、「成長」はJO1のパフォーマンスを言い表すキーワードであることに間違いない。見るたびに新しい発見をさせてくれるのも、JO1のパフォーマンスの良さだ。多くのファンを虜にするためにも、「前回見た時よりもパワーアップしている」と言われるほどの短いスパンでの成長をよりアピールしていってほしい。