相川奏多、楠木ともり、諸星すみれ……2021年に大きな飛躍を予感させる注目の女性声優たち
アーティストとしての飛躍も注目の楠木ともり
楠木ともりは、2017年に声優デビューしたキャリア4年の若手ながら、これまでにアニメ『メルヘン・メドヘン』(AT-Xほか)の主人公・鍵村葉月、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』(TOKYO MX)の主人公・レンなど数多くのメインどころに抜擢されてきた実力派。昨年だけでも、『デカダンス』(AT-Xほか)のナツメ、『遊☆戯☆王SEVENS』(テレビ東京系)の霧島ロミン、魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』(TOKYO MXほか)のミーシャ・ネクロンなどを演じている。『魔女の旅々』(AT-Xほか)は単発の出演ではあったが、殺人鬼のセレナ役の鬼気迫る演技が高評価を得た。2018年からソロで音楽活動を行い、今年8月に1st EP『ハミダシモノ』でメジャーデビュー、2021年春に2nd EPをリリース予定だ。自ら作詞作曲も手がける豊かな感受性で、声優とアーティストの両面での活躍に期待が高まる。
また、浜辺美波主演で話題の映画『約束のネバーランド』のアニメ版Season 2でエマを演じる諸星すみれは、映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』などにも出演。これまでに『BNA ビー・エヌ・エー』(フジテレビほか)の影森みちる、『アイカツ!』(テレビ東京系)の星宮いちご、『文豪ストレイドッグス』(TOKYO MXほか)の泉鏡花などを演じ、演技に定評がある。今年は1stシングル『つむじかぜ』をリリースし、21歳にしてキャリア15年の演技力と歌のセンスを持ち合わせている諸星、2021年は今年以上に注目を集めることだろう。
そしてスタジオジブリ最新作『アーヤと魔女』は、主人公で10歳の少女・アーヤ役を13歳の平澤宏々路が演じる。役と実年齢が近い役者を選ぶのはジブリ作品らしい采配だと言える。また平澤は、幼少期より数多くのドラマや映画に出演しており、映画『貞子3D2』で安藤凪役を好演するなど演技力も高い。『天気の子』でブレイクした森七菜、『映像研には手を出すな!』で浅草みどり役がハマった伊藤沙莉のように、アーヤ役を契機に女優としての活躍も期待される。
■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。