元Berryz工房 夏焼雅率いるPINK CRES.が明かす、グループの結成背景 そして活動4年目を迎えた変化とは

元Berryz工房 夏焼雅率いるPINK CRES.が明かす、グループの結成背景 そして活動4年目を迎えた変化とは

 Berryz工房が無期限活動停止となった2015年、夏焼雅はセカンドキャリアとしてソロ活動を選ばず、メンバーを一般公募しての新グループ発足を宣言した。大々的なオーディションが行われ、そこで選ばれた小林ひかる、二瓶有加との3人組ボーカルグループとして、2016年に産声を上げたのがPINK CRES.だ。

 以後、2017年に1stアルバム『crescendo』、2018年に2ndアルバム『えとせとら』とコンスタントに作品を発表し、K-POP的なスタイリッシュさを備える完成度の高い楽曲やパフォーマンスで、着実に地場を固めてきた彼女たち。結成当初こそ「スター1人と一般人2人」というある種いびつなメンバー構成だったが、活動を重ねることで次第にメンバー間の距離感も最適化されていき、グループとしての強度を増してきた。そして今年、満を持して放たれた3rdアルバム『Soleil』には、3人それぞれが自由にのびのびと“自分”を表現できるまでに成長した姿がパッケージされている。

 リアルサウンドでは、そんなPINK CRES.のメンバー3人に初のインタビュー。結成から4年を経た今、各人が考えるグループの魅力や課題、表現へのこだわりについて聞いた。また、結成当時のことも改めて振り返ってもらっている。(ナカニシキュウ)

「ひかちゃんは、意外となんでも顔に出る。」

ーーこのインタビューは、PINK CRES.がどういうグループなのかを知ってもらう入門編のような記事にしたいと思っています。まず、それぞれ簡単に自己紹介をお願いします。

夏焼雅(以下、夏焼):夏焼雅です。私はPINK CRES.を結成して初めてリーダーになったんですけども、今まではあまり人を引っ張っていくタイプではなかったんです。それでもリーダーとして4年間やってきて、最近は周りからも「あの、みや(夏焼雅)が少しずつ大人になってきたね」って言われることも増えました。あと、見た目でけっこうクールに見られがちなんですけど、人と話すことも大好きだし、この中だったら一番おふざけが大好きな人だと思います(笑)。

二瓶有加(以下、二瓶):二瓶有加です。PINK CRES.の中では一番年下で、グループの中では切り込み隊長的な感じがあります。楽曲では、ブリッジの歌割りを担当することが多いです。声質的に「パワーボイスだね」って言ってもらえたりもするので、力強く歌っているところに注目してほしいなって思います。

小林ひかる(以下、小林):小林ひかるです。私はPINK CRES.ではラップを担当することが多くて、今年2月に出したシングル『ルーレット』のカップリング曲「Think over」(通常盤Cに収録)では、初めてラップ詞の作詞をやらせてもらいました。性格的にはけっこうマイペースなんですけど、ラップは早口でやるので「普段の喋りとの温度差がすごいね」って言われることが多いです(笑)。

小林ひかる
小林ひかる

ーーありがとうございます。では、お互いにダメ出しするとしたら何かありますか? まず、夏焼さんからお2人に。

夏焼:うーん、なんだろうな……にへちゃん(二瓶有加/以下、にへ)は、声が大きい。

二瓶:確かに(笑)。

夏焼:楽屋とか、間仕切りの上が空いているような部屋でも気にせず大声で喋ったりしていて、よくスタッフさんから怒られます(笑)。その場合、謝るのはリーダーの私になるので……。

二瓶:ごめんなさい。

夏焼:全然いいんですけど(笑)。ひかちゃん(小林ひかる/ひかちゃん)は、意外となんでも顔に出る。それも人間味なので私は好きなんですけど、ライブのMCなんかでも、苦手なお題を振るとあからさまに表情が曇るんですよ。引き出しにない話題のときはスパッと「ないです」みたいな顔をする(笑)。

小林:確かにそうです(笑)。

夏焼:それをもうちょっと面白く、楽しそうにやれるといいかな。でも、ひかちゃんは最初トークがすごく苦手だったんですよ。そこが改善されてきているのは間違いないですね。

ーーでは逆に、お2人から夏焼さんにダメ出しを。

二瓶:難しいですね……。

ーーもちろん「ダメなところはないです、完璧です」というお答えでも全然いいんですけど。

小林:(おもむろに)最近……。

夏焼:あるみたいです。

小林:(笑)。最近、リーダー権限をけっこう使ってくるようになって。

夏焼:使いますね(笑)。最近その技を覚えました。

小林:今までは全然なかったんですけど、「リーダーが言ってるんだから絶対だよ?」みたいな。それを言われたら「あ、ハイ……」ってなるじゃないですか(笑)。4年間一緒にやってきた今だからこそ言えるノリでもあるのかなとは思うので、うれしいことでもあるんですけど。

二瓶:私もありました! 虫を食べさせるのをやめてください。

一同:(笑)。

二瓶:みやちゃん(夏焼雅)は虫とかゲテモノ系が置いてあったりすると、すぐ「みんなも食べなよ」みたいに言い出すんですよ。ムチャぶり自体は楽しいんですけど、虫はもう勘弁していただきたいですね。

夏焼:この間、会社に来たら食用の虫が置いてあって……。

ーー会社に虫がある時点でおかしな話ですけど(笑)。

夏焼:おかしいですよね(笑)。たまたまメンバー揃って会社に来たときにポンと置いてあって、「あれ、これはフリ? カメラ回ってる?」みたいな意識が働いちゃったんですよ。これはやるしかないなと。

ーーなるほど、プロ意識なんですね。

夏焼:プロ意識です。それで、3人で虫を食べている動画を携帯で撮って、いつか出せる機会があったら面白いかなと思って保存してあります。

二瓶:ひかちゃんは意外とパクパク食べるんですよ。

ーーではパフォーマンスについて伺います。楽曲を表現するうえでこだわっている部分、注目してほしいポイントを教えてください。

夏焼:私は今回のアルバムで言うと、1曲目の「マイネームイズアイデンティティ」がすごく難しかったなと思っていて。これまでこういうジャズっぽい楽曲をあまり歌ってこなかったですし、私はハロー!プロジェクトにいた期間がすごく長かったので、つんく♂さんだったりハロプロのクセみたいな歌い方が体に染みついているんです。でもこの曲を歌うに当たって、ちょっといつもの自分とは変えたいなと。声の出し方とかも、高い音域にいくと子供っぽくなっちゃうというか、ストレートに歌いがちで強弱がつきにくかったりするところがあるので、そういう部分でもなるべく「こんな歌い方できるの?」みたいな新しい発見をしてもらいたくて。成長できる、チャレンジできる1曲だったと思います。

二瓶:私は歌い方のバリエーションにこだわっています。たとえば同じ高音でも、曲によって「裏声にして柔らかく」とか「あえて地声で力強く」みたいに使い分けていて。今作の「Me, Myself and I」ではAメロとサビで全然違う歌い方をしていますし、「OH・SHA・RE」なんかはカラオケでワイワイ歌ってほしい楽曲というか、ライブとかでもイェイイェイ盛り上がってほしい曲だったので(笑)、「自分が楽しいとき、深く考えずにただ出てくる声ってどんなのかな?」って考えて歌いました。縛りを解放して、一番フリーダムに歌えたかもしれない(笑)。

二瓶有加
二瓶有加

小林:PINK CRES.の楽曲は本当に幅広いので、私はこれまでにも楽曲のテイストによってラップの声質とかを大きく変えたりしてきたんです。今回のアルバムにはその流れが反映されていて、ラップで学んだことが歌にも生きているなと思うところがあって。たとえば、ラップは滑舌やリズムがすごく大切なんですけど、「メロディを歌うときは、逆にちょっと滑舌をサボった歌い方をしてみたら?」という提案をいただいて、そういうふうに歌っていたり。

ーーなるほど。皆さん共通してボーカル技術の面に強いこだわりを持っているんですね。発声だったり、味付けだったり。

夏焼:そうですね。今回の新曲はとくにいろんな表現にチャレンジしていますし、ディレクターさんからも「こういうふうに歌って」とか指示されることがそんなになかったんですよ。「自分たちで練習してきたものを出してよ」みたいな感じで。

ーー曲によって自分たちなりに表現方法を工夫して。

夏焼:はい。できあがったものを聴いたときに「あ、にへはこういう歌い方したんだな」とか、みんなそれぞれが自由に表現していて面白いなと思いました。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる