藤ヶ谷太輔、終わるのが惜しいラジオ番組 フランクな中に誠実さが見えた貴重で温かな時間

 Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔がパーソナリティを務めるラジオ『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』(ニッポン放送)が3月末で終了することが発表され、ファンから惜しむ声が上がっている。

 『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』は2019年4月よりスタートした番組で、藤ヶ谷にとっては初めてのソロレギュラーラジオ。番組終了を知らせる公式Xのポストには番組存続を願うたくさんのコメントが寄せられており、この6年でいかに多くのリスナーの心を掴んできたのかを知ることができる。

 実際、3月6日にニッポン放送から発表された『ビデオリサーチ首都圏ラジオ聴取率調査』(2月3日〜9日実施)においても、同番組は全局中同時間帯首位獲得番組(個人全体:12歳~69歳・男女)にも名を連ねるなど順調そのものだった。まさに、終わるにはあまりに惜しい番組なのだ。

 そんな番組終了をお知らせした翌週にオンエアされた3月8日放送回。この日を含めて残り4回と区切りが見えているからなのか、自由度が増してさらに面白くなっているように感じた。「読めていないメールをめちゃくちゃ読むスペシャル」と題して、文字通りオンエアの時間上読みきれなかったメールを紹介していったのだが、オープニングから2023年1月に届いていたメールを紹介してみせるという潔く時空を飛び越えてくるところがもはや清々しい。

 リスナーも「え、今?」となるだろうと想像しながら笑う藤ヶ谷。そんな肩の力が抜けた彼を感じられるのも、この番組ならではの魅力だった。もともと生真面目な性格の藤ヶ谷は、一つひとつの言動が周囲からどう受け取られるかを考え込んでしまう慎重派。この番組が始まるときにも、前身番組、さらには後枠の番組を務める先輩たちへ挨拶をする律義っぷり。さながら、引っ越し先の大家や近隣住民へのご挨拶まわりのようだった。

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