宇宙Sixは、ジャニーズの歴史に残り続けるーーグループ解散に寄せて
最年長の江田剛は今夏、舞台『知恵と希望と極悪キノコ』に主演、宇宙Sixメンバーの原・山本とともに『トムとディックとハリー』に出演した。さらに12月2日~6日まで、東京・草月ホールで上演される舞台『Nightmare Hospital~七つの罪に花束を~』への主演も決定している。
江田は、多才な上に努力家だ。ステージ演出や、コレオグラファーとしても実績を持ち、嵐「I seek」の振付を一部、担ったことでも知られている。彼がイチから築き上げる、見たことのない宇宙。江田なら、いつか必ず届けてくれるだろう。
歌唱力に定評がある松本幸大。今夏は舞台『恋するアンチヒーロー』に主演した。舞台はもちろんのこと、松本がもっとも輝くのはやはりライブだろう。“ファンサマシーン”の異名をもち、数々のファンを虜にしてきた。ひとりひとりのファンに目を配り、思いやり、そのひとときを楽しませるプロフェッショナルだ。
公式プロフィールには「沢山の人をもっと幸せにしたい」「一緒に幸せになろう」と寄せている。彼らしい言葉だ。誰もが元気になるその笑顔で、どうかその夢を叶えてほしい。
愛されキャラの原嘉孝は、宇宙Six以外のグループを知らない。初めて所属したグループこそ宇宙Sixだった。宇宙Six加入後は、同期である現Snow Man・目黒蓮以外みな先輩という環境に恐縮していた時期もあったというが、常に一生懸命な姿勢と、ユーモラスで優しいキャラクターは、すぐにメンバー、ファンに受け入れられた。
原は、かつて尊敬する山下智久に「原くんは俺になれないけど、俺も原くんにはなれない」との言葉をもらったという。舞台出演も続々と決定し、最近では『Les Miserables~惨めなる人々~』に主演。原にしか進めない道をしっかりと歩み始めている。
同期入所のメンバーが続々とデビューしていくなか、図らずも同じグループに辿り着いた、江田剛、山本亮太、林翔太、松本幸大、原嘉孝、目黒蓮。道は別れても、経験は実となり、それぞれの場所で独自の花を咲かせるだろう。
そして、ジャニー喜多川が彼らに与えた「宇宙Six」の名は、ジャニーズの歴史に永遠に残り続ける。
■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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