『IDOL舞SHOW』NO PRINCESS、Machico迎えた新体制の力強さ 三澤紗千香も駆けつけた生配信ライブを振り返る

NO PRINCESS、Machico迎えた新体制の力強さ

 緊張の一番手に選ばれたのは、かわいいが苦手だというMachico。お題は「無口なカレも思わず“好き”と言いたくなるかわいい一言」だったが、自身の“かわいい”を結集し、「夏ってあっついね。でも、私のハートはキミのせいで、もっと暑いぞ?」と、鷲崎曰く“心から血を流した”回答でスタジオを沸かせてくれた。それでも、スタッフ陣からの反応はイマイチという厳し目なジャッジが。これには彼女も「これでかわいくなかったら、私はもうかわいいは出せません!」と、嘆きながらに5点満点をアピールした。

 すると、鷲崎の提案もあって再チャレンジをする流れに。「わぁ〜!このワンちゃんとてもかわいい!え?私の方がかわいいワン?」と、子犬のポーズ付きで、今度こそ完璧なアンサーを披露。これには視聴者からも文句なしの5点満点が与えられた。そんな彼女の献身ぶりのほか、その後の倉知と阿部の回答もあり、NO PRINCESSも見事に15点満点を獲得。全ユニットとも満点でフィニッシュしたこの企画だが、その“ご褒美”とははたしてーー。

 と、ここで驚きの展開が。なんと、今回の新体制による初ステージを応援すべく、あの三澤がサプライズで駆けつけたのだ。三澤は、Machicoについて「笑顔で3人をまとめてもくれるし、乱してもくれるし、良い感じのバランスで安心しました」と熱く語り、絶対的な信頼感でメンバーを勇気づける。その光景に、堀内も「今日は三澤さんからバトンを受け継いで、新たなノープリ(=NO PRINCESS)に生まれ変わるぞと思っていたので、こんな貴重な日に三澤さんの近くでパフォーマンスできることが幸せです」と喜びを露わにしていた。

 その思いは、ライブパートからひしひしと伝わってきた。初披露となった新曲「MUST BE GOING!」は、数多くのガールズユニットが一時代を築いた1990年代〜2000年代テイストを感じる、シリアスめなポップスナンバー。その曲中には、最も盛り上がりそうなタイミングであえてビートを一転させて、落ち着いたコーラス主体のトラック構成が待ち受けるなど、その巧みさに思わず唸らざるを得ないパートもあった。

 そんな同楽曲では、緩急をつけながらも、一貫してしなやかな仕上がりのダンスにも、ユニット単位ではもちろん、メンバー個人の動きにも目を見張ってしまう。ダンスボーカルユニットとしての矜持を示す上で、現時点で最高のパフォーマンスを見せてくれたのではないだろうか。

 ライブ後には、鷲崎も「めちゃめちゃ格好よかったよ!」と大絶賛。鷲崎の言葉を受けて、Machicoも「今が一番いい曲にできたなと思いました、ダンスも歌も含めて」「イヤモニごしにみんなの熱意や気持ちがバンバンに繋がったので、すごく楽しめました」と、満足げにその達成感を滲ませていた。

 さらに終演挨拶では、堀内がこの情勢下を踏まえて「ノープリとしてのステージができたことに、感謝の想いでいっぱい」「一生忘れらない一日になりました」とコメント。三澤もまた、「Machicoちゃんでよかったし素晴らしかった!」「これからもいろんなライブとかも楽しみにしていますので、一番のファンとしてみんなをずっと見てます!」と、今後の期待感を語ってくれたところで、イベントは幕を閉じた。

 「NO PRINCESSにもっともっと上のレベルにいって、天下をとってほしい」という三澤のコメントも踏まえると、新体制で確かな手応えを感じられたからこそ、メンバー全員にとって、いつまでも忘れられない一夜となったのではないだろうか。NO PRINCESSはこれからも“5人全員”の気持ちを胸に、さらなる成長を重ねていくと強く信じていよう。

◼︎一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも選ばれしシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

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