THE RAMPAGE、16人の個性がぶつかりエンタメシーンで暴れまわる彼らの魅力 メンバーの経歴や関係性から紐解く

16の個性が集まるTHE RAMPAGEの魅力

 そして、THE RAMPAGE結成前、岩谷と共にGENERATIONSのサポートメンバーとして行動を共にしていたのが、浦川翔平、藤原樹、長谷川慎の3人。岩谷がInstagramに投稿した「GENEさんやサポメンの皆さんに出会えていなければ 夢を諦めていたかもしれません」(参照:Instagram)という言葉からもわかるように、Jr.EXILEとして10代の頃から共に夢を追っていた彼らの絆は強い。とくに浦川と藤原は小学生の頃から同じスクールで学んでいた幼馴染で、“THE RAMPAGEの特攻隊長”としてグループを盛り上げるムードメーカー・浦川の前では、一見クールな印象の藤原もおちゃめな素顔を見せている。大所帯グループだからこそ、特定のメンバーの前でしか見せない一面があり、その組み合わせも無限大。たとえば、最年少の長谷川から見た浦川は「こう見えて結構しっかりしてて、後輩思いで……先輩からも後輩からも好かれていて、誰からも愛される“いい奴”」(引用:TVfan)だそうで、川村、浦川、長谷川の3兄弟の仲の良さもファンからは人気のようだ。

 また、浦川と藤原以外にも、THE RAMPAGEには幼馴染コンビが存在する。神谷健太と与那嶺瑠唯はもともと同郷の友達であり、沖縄出身者特有のゆったりとした空気感やダンスセンスでグループに新しい風を吹かせる個性派コンビ。小学生の頃から一緒にEXPG STUDIO TOKYOに通っていたという龍と鈴木昂秀は、THE RAMPAGEがメジャーデビューを果たす前から『HiGH&LOW』シリーズに出演し、劇中でも相棒的な役どころを演じてきた。時には悔しい想いを糧にしながら、時には嬉し涙を流しながら進んできた彼らのサクセスストーリー。その青春の輝きも含めて、THE RAMPAGEの魅力と言えるだろう。

 今年頭に派生ユニット「MA55IVE THE RAMPAGE」(LIKIYA・神谷・山本・浦川・鈴木)が始動したことも嬉しい驚きだったが、今や“ボーカル”“パフォーマー”という枠を越え、演技・アート・ファッション・DJ・MPC・映像制作・作曲・トーク・料理など、個性が大渋滞しているTHE RAMPAGE。先日の『LIVE×ONLINE「THE RAMPAGE」』でも、龍がMPCパフォーマンスを初披露したり、鈴木がダンストラックのリミックスを手掛けたりと、これまでに積み重ねてきた努力の成果を見せていたが、今後はさらにメンバー達のコラボレーションが期待される。まるでアベンジャーズのごとく、新たな武器を手に入れた最強の集団THE RAMPAGEが、オンライン時代のエンタメシーンで暴れ回る。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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