NEWSの夢はかたちを変えて輝き続けるーー加藤シゲアキ、ラジオで明かす「Endless Summer」「生きろ」への思い

 さらに、7月18日に放送された『音楽の日』(TBS系)で、新体制となって初めて「生きろ」を披露したときの気持ちを振り返る。「生きろ」は、リリースした直後も「生半可な気持ちでやれない曲」だったという思い入れの強い1曲。「毎回ヒリヒリしながら歌ってた曲だった」としながらも、今回はそれ以上の気持ちが必要だったこと。最終的には「やるしかないか」と奮い立たせ、歌ってる最中は「なかなかならない感情」が湧き上がったという。
また、小山慶一郎も当時の心境を、ラジオ『KちゃんNEWS』(文化放送)7月28日放送回で「前に歩いていくあの一歩には、“これからの未来を3人で作っていこうぜ”っていう決意みたいなものがあって。言葉は交わさずとも3人で思えたかなと」と振り返っていた。特に増田貴久が1人で熱唱を繰り広げたシーンでは「いろんな感情をまっすーが全部歌声に乗せてくれた」「まっすーのことを見ながらシゲのことも見ていて。シゲもいろんなこと考えてるんだろうなーと思った」と加藤と同様にアンコントロールな心境になったと話す。

〈だから 何万回転んだって もう一回 踏ん張って また歩き出せるだろ?〉
〈たとえ 0からだって 終わりじゃないさ 燃え尽きるまで 生きていく〉

 誤解を恐れずに言えば、NEWSというアイドルグループは何度も転び続けてきた。でも、見方によっては、何度だって立ち上がり続けてきたグループとも言える。積み上げてきたものがゼロになったような気持ちに陥っても、それでもめげずに踏ん張って、また歩き出す。絶望に打ちひしがれそうになる2020年の夏だからこそ、NEWSの歌声に高校球児のみならず、誰の心にも染みる。

 『音楽の日』で、3人に番組MCを務めていた中居正広が「大丈夫?」と声をかけた。その問いに、増田は「しっかりと3人で立っていこうと決めてます」と笑顔で応えた。その真っ直ぐな姿を見て、思わず中居も「NEWSならできる!」と拳を突き出す。今が悔しいのは、それだけ夢に向かって走り抜けた日々が美しかった証。きっとその輝きが、これからの道も照らしてくれるだろう。あのころ思い描いていた形とは違うものにはなったとしても、NEWSの夢は終わることはない。

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