佐藤結衣の「K-POPメンバー図鑑」Vol.20
SHINee いつも全力投球で頼れるミンホ、“天使”なマンネ テミン……完全体カムバックを前に魅力を紐解く
進化が止まらない“天使”なマンネ(末っ子)、テミン
マイケル・ジャクソンに憧れ、8歳からダンスを始めたというテミン。独学でポップダンスを習得したという天才ぶりを伺わせるエピソードも。だが、マイケルの代表的なパフォーマンス「ゼログラビティ(重力を感じさせないほど前のめりになって見せるダンス)」を仕掛けではなく自力でできるものと信じて、公園のブランコに体重を預けながら練習していたという話も同時に聞こえてくるのが、なんともテミンらしい。
事務所のオーディションを受けたのが小学6年生のとき。変声期によってボイストレーニングが思うように進まなかったり、宿舎での生活に馴染めずホームシックになってしまったりと、練習生時代は苦悩続きだった。そんな彼を守ってきたのがSHINeeのメンバーだった。
ラジオで涙で声を詰まらせたときには肩をさすり、ツアー初日には満席になっているかとナーバスになるテミンに「決まってるよ、満席だよ」と勇気づけてきた4人。兄たちに溺愛されて育ったテミンは、その天真爛漫さを失わずに成長。いつもニコニコと楽しそうにしていることから、「天使」と呼ばれるようになったほどだ。
そんなテミンが兄たちの兵役中、ソロで活動を広げてきた。「K-POPアベンジャーズグループ」との呼び声も高いSuperMではセンターに立って、堂々とパフォーマンスを繰り広げる。たくましく成長したテミンの姿を誰よりも喜んだのは、紛れもなくメンバーたちだろう。
テミンのステップは、それこそゼログラビディと呼びたくなるようなほど軽い。踊るのが好きで好きで仕方ないと体が訴えてくるようだ。最近では、大人の男性としての色香も香り、猛々しくも妖艶な独自の世界観を表現。キャリアと自信がみなぎるオーラに圧倒されるほど。
一方で、キーの誕生日に主役不在の家に駆けつけて「バースデーパーティーをした」とInstagramで報告。加えて「兄さんの家がすごく汚かったことに驚いた」とマンネらしい自由奔放な発言も健在だ。ステージ上では私たちの度肝を抜き、メンバーといるときには変わらない愛らしさを見せてくれるテミンを、きっとこの先もファンとメンバーは溺愛してしまうに違いない。