コロナ禍によりハロプロに訪れた変化とは? 2020年上半期重大ニュースを振り返る
2020年も6カ月が過ぎ、一年の折り返し地点に来た。このタイミングで、ハロー!プロジェクトの1月~6月の上半期における重大トピックスを選考し、この半年間に何があったのかを振り返ってみようと思う。
まずは重要と思われるトピックスを時系列順に10個挙げていく。なお、関連する項目はひとつにまとめた。また、厳密にはハロプロではないアップフロント系グループなども、ハロプロ関連と捉えて選考の対象に含める。
【01】03.14[モーニング娘。'20]春ツアー初日が開催中止になり、最終リハーサルの模様を配信
今年2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、われわれの生活に大きな変化が訪れた。もちろんハロプロへの影響も大きく、例年とは異なるさまざまな動きが見られた。
日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が発見されたのは1月16日。以降、国内では自粛ムードが高まり、エンターテインメント業界でもライブやイベントの延期・中止が目立つようになってきた。ハロプロで最初に公演が延期となったのは、2月1日に泉ガーデンギャラリーにて開催予定だったアンジュルムのチェキ撮影会・お絵描き会・一日店長全員スタンプ会・個別握手会・サイン会。ファンの間では通称“盛りだくさん会”と呼ばれている、一連の“接触イベント”だ。
この前後に行われたライブやイベントでは、本編自体は開催されるが終演後の握手会はお見送り会に変更され、演者および観客ともにマスク着用が義務付けられる措置が取られるなどの状況だったが、やがて本編自体も開催が自粛されるようになる。
『モーニング娘。'20コンサートツアー春 ~MOMM~(ミュージック オブ マイ マインド)』は3月14日のオリンパスホール八王子からスタートする予定だったが、こちらも延期となり、振替日程が一時発表された公演もあったが、結局は全日程が中止となってしまった。その代替として、YouTube上にて同ツアーのリハーサル映像が1曲分急遽公開された。
コロナ禍への防疫対策として、自宅待機=ステイホームのスローガンとともに自粛ムードが世に蔓延した。コンサート等の生での公演はほぼすべて無くなり、テレビやラジオ等のメディア収録もリモートで行われるなど、ソーシャルディスタンスが徹底されることとなった。そんな状況下で需要が高まってきたのが、YouTubeを代表とする動画SNS文化だ。コロナ禍以前からも、近年のYouTuberブームなどにより盛り上がりを見せていた動画文化だったが、ここにきてその傾向にさらに拍車がかかることになる。ハロプロもこの流れと時を同じくしてオリジナルの動画が多数アップされるようになり、前述のリハーサル映像公開は、その初期の例となった。
【02】03.22[アンジュルム]室田瑞希、『Hello! Project ひなフェス 2020』を最後に卒業
アンジュルムから船木結が卒業することが発表されたのは、昨年10月18日のこと。その時点では、卒業は2020年3月の予定だった。
しかし、1月22日には同グループの室田瑞希が卒業することが発表された。卒業日は、発表から2カ月後の3月22日、明治神宮会館で開催予定の『Hello! Project ひなフェス 2020 ~被災地復興支援・東北を元気に!~ アンジュルムプレミアム公演』。しかも、これに伴い、船木の卒業時期が「アンジュルムの春ツアー終了まで」に延期されるという異例の措置が取られた。
この発表以降、コロナ禍により事態が急変し、『ひなフェス』も無観客での開催に変更。室田の最後の参加ライブの模様はCSテレ朝チャンネル1での生中継という形となった。無観客ではあるものの、室田は「君だけじゃないさ...friends (アコースティックVer.)」をソロで歌うなどのパフォーマンスを見せ、無事卒業していった。アンジュルムにとっては、昨年の和田彩花・勝田里奈・中西香菜という卒業ラッシュにさらに一人加わることとなり、グループがまた大きく変化した。