コロナ禍によりハロプロに訪れた変化とは? 2020年上半期重大ニュースを振り返る

【06】04.20[BEYOOOOONDS]毎日更新のYouTube動画シリーズ「お家でもびよんず学校」開始

 ハロプロ各グループがオリジナルの動画をYouTubeなどのSNSにこぞってアップしているのは前述したとおりだが、その中でもさらに目立っているのが、昨年デビューしたばかりの新グループ、BEYOOOOONDSだ。

 4月20日からは、「お家でもびよんず学校」という企画を始動。これはメンバー12人それぞれが学校の先生に扮して、各人の得意な分野――たとえば一岡伶奈だったら電車、小林萌花だったらピアノ――を解説していく動画を毎日アップロードしていくという内容だ。企画は5月31日で一旦終了したが、それまで約1カ月間、本当に毎日何らかの動画が公開されていく様子は圧巻だった。

【お家でもびよんず学校#1】4月20日 前田こころ先生

【07】04.21[アンジュルム/Juice=Juice]船木結・宮本佳林、卒業延期

 前述したとおり、アンジュルムの船木結は今年3月に卒業予定だったが、室田瑞希の卒業に伴いスケジュールが見直され、「アンジュルムの春ツアー終了まで」に卒業時期が延期された。ツアー最終日は6月12日、新しい会場であるぴあアリーナMMで行われると発表。

 また、Juice=Juiceの宮本佳林は、グループおよびハロプロを卒業することを2月10日に発表した。その時点での卒業予定日は6月3日で、やはり新会場の東京ガーデンシアターでの卒業コンサートも予定されていた。

 だがコロナ禍による状況がなかなか改善されず、6月のライブは延期が決定。それに伴い、船木と宮本の卒業も延期となり、現在に至っている。

 タイミングによっては、室田瑞希やこぶしファクトリーのように無観客ライブで卒業する可能性もあったかもしれないが、今のところその状況は免れている。特に宮本は「私もJuice=Juiceとしての最後のライブは生のライブで 皆さんに今までの感謝の気持ちを伝えたいと強く思っています。」と発言している。

 先日、毎年恒例の夏のハロプロコンサートの開催が、7月11日の中野サンプラザから再開されることが発表された。内容は「メンバーがそれぞれソロでJ-POPを中心としたバラード曲のカバーを歌う」という変則的なものではあるが、ひさしぶりの有観客公演だ。このまま何もなければ、船木と宮本の新たな卒業振替公演も決まるはずだ。

【08】04.29[つばきファクトリー]メンバー卒業無しで結成5周年

 つばきファクトリーは2015年に6人グループとして結成され、翌2016年に3人の追加メンバーが加入し、現在の9人組となる。それから一人の卒業者を出すことなく、今年結成5周年を迎えた。

 結成日となる4月29日には、メンバー9人それぞれが結成5周年のメッセージ動画をYouTubeに公開した。激動の歴史をたどることが多いハロプログループだが、つばきファクトリーにはこのまま順風満帆で進んでほしいというのがファンの願いでもあるだろう。

つばきファクトリー 祝【結成5周年】メッセージ 山岸理子

【09】05.04[アップフロントグループ]テレワーク合唱「愛は勝つ」「泣いていいよ」「負けないで」動画公開

 コロナ禍の状況にかかわらず、最前線で不可欠な仕事に就いているエッセンシャルワーカーの方々へ感謝の気持ちを込めて、アップフロントグループ所属アーティストによるテレワーク合唱動画が公開された。ハロプロメンバーを含む総勢121名により「愛は勝つ」(KAN)、「泣いていいよ」(Juice=Juice)、「負けないで」(ZARD)の3曲が歌われている。

 2011年の東日本大震災の際にも、同じようにアップフロントの所属アーティストが集って、がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズという名義で「愛は勝つ」の合唱動画が公開されたことがあったが、そのときを彷彿とさせる。

 このテレワーク合唱動画は、本記事執筆時点では163万回再生を記録している。また、後日にはハロプロ単独による同趣向の動画「でっかい宇宙に愛がある」も公開された。

アップフロントグループ テレワーク合唱「愛は勝つ」「泣いていいよ」「負けないで」

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