コロナ禍によりハロプロに訪れた変化とは? 2020年上半期重大ニュースを振り返る
【03】03.30[こぶしファクトリー]東京ドームシティホールでの無観客ライブを最後に活動終了
2015年より活動を続けていたこぶしファクトリーだったが、今年3月30日に行われる東京ドームシティホールでのコンサートをもって活動終了することが、1月8日に発表された。メンバーの広瀬彩海、野村みな美、浜浦彩乃はハロプロも卒業し、芸能活動は継続。井上玲音は引き続きハロプロに残って芸能活動継続。和田桜子は芸能活動を終了と、それぞれの道を歩むことになった。
発表があった1月8日の時点では、まだ日本でのコロナ感染者がいなかった状況だったが、以降刻々と状況が悪化、ライブ自粛の風潮が高まるなか、こぶしファクトリーのラストライブが開催できるかどうか、ファンそしてメンバーにとって気が気でなかったはずだ。結局、開催1週間前の3月23日に、無観客でライブを行い、生中継およびライブビューイングは実施という形に決まったと発表された。
アンジュルム室田瑞希の在籍時ラストライブと同じく、無観客での最終公演となってしまったこぶしファクトリー。しかしメンバーは通常のライブと変わらぬ熱さでパフォーマンスを展開していた。だが、一番最後のメンバー個別MCでは、リーダーの広瀬が「こんな白いドレス着て晴れの舞台なのに、なんでファンの人いないの~? もう意味わかんな~い」と涙ながらに本音を吐露。この言葉には、こぶしファクトリーおよびわれわれが直面している運命の不条理さが象徴されていたように思う。
【04】04.01[Juice=Juice]元こぶしファクトリー井上玲音が新メンバーとして加入
こぶしファクトリーの活動終了後、ただひとりハロプロへ残って芸能活動を続ける選択を採ったのが井上玲音。それがソロなのか、それとも活動中のグループへ中途加入する形なのか、その動向が注目されていた。
4月1日、Juice=Juiceのシングル『ポップミュージック/好きって言ってよ』のリリース記念イベントが無観客で行われ、その模様がYouTubeで生配信。そのイベント中、サプライズとして井上玲音のJuice=Juiceへの加入が発表された。
ただし、井上の本格合流は、6月で卒業する宮本佳林の後ということで、それまでは準備期間とされた。しかし、現状では宮本の卒業が延期となっており、ハロプロ公式サイトに掲載のアーティスト写真は井上を含めた9人バージョンとなっている。現在の状況が続けば、9人での活動も今後あり得るかもしれない。
【05】04.06[ハロプロ研修生]レギュラー番組『ハロドリ。』(テレビ東京)放送開始
テレビ東京の深夜にはハロプロのレギュラー番組枠が長年続いているが、今年4月からはその枠で新たな番組『ハロドリ。』がスタートした。地上波では初となる、ハロプロ研修生に毎週スポットを当てていく内容だ。
現在のハロプロ研修生それぞれの個性が、密着ドキュメント映像や、各人の自撮り動画なども交えて浮かび上がってくる。ゲスト登場する現役ハロプロメンバーとの絡みも見どころだ。
ハロプロ研修生といえば、毎年5月に行われていた「春の公開実力診断テスト」だが、今年はコロナの影響で開催延期となっていた。だが、7月26日に「夏の公開実力診断テスト」と銘打って、無観客・有料配信で開催されることが先日発表された。しかも例年は来場客による投票方式だったものが、今回は有料配信チケット購入者によるオンライン投票という方式になる。番組の方も、このイベントと連動した内容になっていくのが今後予想される。