BLACKPINKは“勝利の女神”として時代を牽引 史上最速1億回再生突破した「How You Like That」楽曲&MV分析

 長かった。気付けば1年2カ月が経っていた。

BLACKPINK「How You Like That」

 昨年の『コーチェラ・フェスティバル』の成功を経て、いよいよ世界で活躍するK-POPグループの筆頭格となったBLACKPINK。しかし、コーチェラ以降の活動は(日本でのコンサートなどはあったものの)影を潜めており、ファンは今か今かと次の活動を待ち望んでいた。Twitterのワールドトレンドには定期的に復活を求めるハッシュタグが1位になり、少しでもメンバーが場に姿を現そうものなら、その写真でタイムラインが埋め尽くされた。

 そもそもBLACKPINKのリリースペースは著しくゆったりだ。他のK-POPアクトが年に1~2枚はアルバムをリリースし、リパッケージ版という手法でさらに露出機会を増やしていくのに対して、BLACKPINKが発表するのは年に数曲レベル。2016年のデビューから早4年が経過したが、これまでに発表された楽曲数はわずか11曲である。しかし、だからこそ、ファンは楽曲を切望するし、いざ楽曲がリリースされた時のインパクトは壮絶だ。そして運営側の気合いの入れようも尋常ではない。

 そしてついに6月26日。2019年4月に発売したミニアルバム『KILL THIS LOVE』以来約1年2カ月ぶりとなる新曲「How You Like That」のリリース日を迎え、SNSのトレンドはBLACKPINK関連で埋め尽くされた。いざMVが公開されると、YouTubeでは歴代史上最速となる32時間での1億回再生突破を記録し、Spotifyグローバル・チャートでは韓国人アーティスト史上最高位となる2位を達成、さらには「チャートなら何でも上げろ」と言わんばかりに彼女達が所属するYG Entertainmentの株価チャートまでもがリリース直後に急上昇するという大フィーバーを巻き起こしている。

BLACKPINK – ‘How You Like That’ M/V

 前作のリード曲となった「Kill This Love」は直後に『コーチェラ・フェスティバル』の出演を控えていたということもあり、前年のビヨンセのパフォーマンスに影響を受けたであろうブラスセクションの導入や、当時のUSトレンドであるトラップビートの導入など、BLACKPINKらしさは残しつつも、USのメインストリームを強く意識した楽曲となっていた。

 その反動からか、「How You Like That」については、これまでのBLACKPINKの楽曲の中でも特に「YGらしさ」が色濃く反映された、ある種の原点回帰のような楽曲になっている。丁寧にメロディを歌い上げる序盤から一転して奇妙にうねるベースラインがインパクト抜群のメインパートへ突入する構成や、オリエンタルな上モノと重厚感溢れるビートが織りなすトラック上でLISAが暴れ倒すヒップホップパート、そしてラストに待ち受けるリズムチェンジからの激しいダンスパートと、どこを切り取ってもBLACKPINK、そしてYGらしい攻撃力の高い仕上がりだ。K-POPの特徴とも言える大胆な音色と楽曲展開の応酬に、「待ってました」と思うファンも少なくはないだろう。

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