日向坂46の冠番組、アイドルらしからぬ企画で人気? キン肉マン、野球……『ひなあい』で奮闘するメンバーたち
つい先日、その日向坂46野球部にゴールデンルーキー・山口陽世(新3期生)が入部した。ピッチングではこれまで小坂が球速60km/h、高本が61km/h、加藤が73km/hを記録していたが、山口は『ひなあい』に初登場した際、80km/hという速球を投げ、スタジオを騒然とさせた。これを受け、Twitterでは「日向坂野球部 山口選手獲得 エース加藤選手との戦いが楽しみですね」「山口ちゃんが入団したことによりますますポジション論争が激化するこの状況は一体何?」などといったコメントで盛り上がりを見せていた。また「#日向坂野球部」と添えながら、勝手にスタメンを予想する“おひさま(日向坂46ファンの呼称)”もネット上に続出。ここでも良い意味でアイドルグループとは思えない展開が起きている。
実際に始球式を経験したメンバーもいる。佐々木久美と高本が2019年9月3日に新潟・HARD OFF ECOスタジアム新潟で行われた読売ジャイアンツVS中日ドラゴンズで“2人同時始球式”を行った。このようにキン肉マンにせよ、野球にせよ、番組発の企画が着実に別の仕事へと繋がっている。何事も全力で取り組む日向坂46だからこそ、こうして活躍の場を広げることに成功しているのだろう。その一方で「もっとアイドルらしい企画をやりたい」と熱望する齊藤京子の存在も面白い。様々な個性を持つメンバーと独創性のある企画で日曜深夜のテレビを盛り上げる『ひなあい』。コロナが落ち着いた時の、次なる一手を楽しみに待っていたい。
■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter