NCT、マーク含む“7DREAM”復活にファンが沸いた背景 『Reload』以降への期待も
メンバーのマークはNCT全てのグループでデビューしており、今ではSMが誇るK-POPアベンジャーズ、SuperMのメンバーとしても活動している。ゆえにかなりの多忙さを極めており、NCTのエースとも言えるメンバーだ。そんなマークが20歳を機にNCT DREAMを卒業したことは、読んで字の如く卒業、そして旅立ちとしての意義を感じられる。マークが参加した最後のミニアルバムの表題曲「We Go Up」にはマークも作詞に参加しており、次のステージへと進んでいく心境を感じられる。
マーク卒業後もNCT DREAMは、『NCT 2018 EMPATHY』収録の「GO」のように少年から成長した青年としての妖しい魅力の発露といった、新たな一面を見せている。
3rdミニアルバム『We Boom』のリード曲「BOOM」は、特徴的なボイスサンプルが耳に残る、ミニマルかつストイックな楽曲だ。最近リリースされたNCT 127の2ndミニアルバム『NCT #127 Neo Zone』収録の「Sit Down!」などとも近い内容だが、ポップな歌を立たせるマスタリングや展開でポップミュージックとして成立させている。「BOOM」からは、20歳を目前に控えた10代ならではの危うさ、不安定さゆえの魅力をトラックの面からも感じることができる。さらに言えばマークとの別れを経験しているからこそ、より大人へと成長してく渦中の姿とも捉えられるかもしれない。
今後は年齢制限がなくなりメンバーが固定化されたことによって、10代のさらにその先のストーリーや魅力を描いたコンセプトも増えていくだろう。
そして、『We Boom』の次なるリリースとして冒頭の7DREAM復活と共に発表されたアルバムが『Reload』だ。このアルバムは現在の6人での活動となり、マークがNCT DREAMに合流するのは、『Reload』での活動を終えた後なる。安直な想像ではあるが、「Reload」とは「再装填」、「再積載」を表す言葉だ。つまり、マークの復活に備えたタイトルとして捉えられる。7DREAMの復活に備えて、ティザーやアートワークなどからそのあたりの演出を深読みしながら楽しむのもアリかもしれない。
■ヤマダ
K-POP、K-HIPHOPを中心に音楽オタクをやっている会社員
Twitter:@oyzi