SEVENTEEN、PENTAGON、NCT DREAM……“イメチェン”したK-POPグループ
カムバックのたびに新しいコンセプトや姿を見せてくれるK-POPグループ。それでも、なかなか大きなイメージチェンジをすることは少ないように思う。そんな中で、明るくポジティブなイメージで活動してきたSEVENTEENが、今月カムバックした楽曲「毒:Fear」は、今までとは全く違うコンセプトとなった。今回は、SEVENTEENをはじめとした、ガラリとイメージチェンジをしたグループを取り上げて検証してみたい。
SEVENTEEN
2015年に「Adore U」でデビューしたSEVENTEEN。今までのSEVENTEENといえば、どちらかというとポジティブで元気なイメージが強いのではないだろうか。アルバムの中には様々な要素を盛り込んだ楽曲も収録されているが、リード曲は一貫して明るい“セブチらしさ”を前面に押し出していた。
今回のカムバック曲「毒:Fear」は、そんな“セブチらしさ”とは大きく異なるコンセプトを打ち出してきた。リリース数週間前からティーザーがネットに上がり、徐々にその姿を見せはじめた頃、ファンの中では「今までのセブチと違う」という声が聞かれた。
9月16日に公開されたMVでは、ゴシック調の濃いめメイクをしたメンバーが、ダークな雰囲気でパフォーマンスをする。特に、プラチナブロンドのロングヘアにブルーのコンタクトをしたジョンハンが、血を思わせるようなメイクを口に這わせる姿には、ぞくっとする。
サウンド自体は今までの“セブチらしさ”も感じられるが、ビジュアルや歌詞のコンセプトは、180度ガラッとイメージを変えてきた。果たして、SEVENTEENはこの曲を経て、どのような変化をするのか。また楽しみが増えた。
PENTAGON
イメージチェンジで成功したグループといえば、PENTAGONだろう。2016年に「Gorilla」でデビューした彼らは、アグレッシブでパワフルな楽曲と鋭いパフォーマンスを軸としてきた。
メンバーのフイが『PRODUCE 101』シーズン2で使用された楽曲「Never」やWanna Oneのデビュー曲「Energetic」を共同で手がけたことで、PENTAGONは大衆の注目を浴びた。しかし、その後に発表された「Like This」や「RUNAWAY」は、大ヒットには至らなかった。
そんな中で2018年4月に発表されたのが「SHINE」だった。この曲は、今までのPENTAGONとは全く違う姿を見せていた。メインで作曲を担当したフイのほか、同じグループのメンバーだったイドンも加わって生まれた「SHINE」は、“オタク”をコンセプトにしたゆるい雰囲気とコミカルな歌詞で、大衆から一気に注目を浴びることになり、“チャート逆走”というドラマを生んだ。
そしてその後に出した「Naughty Boy」も、そのカラーを継続した明るくコミカルな楽曲に仕上げてきた。今年春にリリースされた「SHA LA LA」は、原点回帰とも言えるパワフルな姿を見せたが、7月にリリースされた「Humph!」では、ラッパーのGIRIBOYとコラボし、コミカルなPENAGONとしてカムバックした。
彼らは「SHINE」で新しいカラーを見つけたのだろう。これからも新たな一面を見せてくれるかもしれない。