佐藤結衣の「K-POPメンバー図鑑」Vol.7
SUPER JUNIOR イトゥク、ヒチョル、イェソン……確かな実力と優しさ、信頼感ある年長メンバー
“世界大スター”ヒチョル
SUPER JUNIORの中でもバラエティ面で、いち早く人気を獲得したヒチョル。「ヒチョル兄さんが最初バラエティに出てSUPER JUNIORの認知度を上げてくれなかったら、ここまでバラエティで売れなかったかも。本当にありがたかったです」と、シンドンもトークバラエティ『人生居酒屋』にて語っている。思ったことをためらわずに口に出すマイウェイな性格で、“俺様”エピソードは掘れば掘るほど出てくる。家族がジャージャー麺を頼むのに「いらない」と断り、チャパゲッティ(ジャージャー麺のインスタントラーメン)を食べるなど、メンバーも思わず「最低」と漏らす場面も。加えて、好きなことには猪突猛進で、日本のアニメにも夢中になりオタクな一面も披露。一方で、過去の交通事故で足を負傷したことから、ステージには消極的な姿勢を取っているデリケートさも、彼の持つもう一つの顔だ。だからこそ、その言動に裏表がない信頼感もあり、多くの人から愛されているにちがいない。また、その一筋縄ではいかない性格をメンバーが理解し、「昔に比べたらよくなったほうだよ」と笑いながらカバーしていく寛大な空気感もSUPER JUNIORの魅力だ。
みんなの“兄さん”イェソン
グループ1とも言われる歌唱力の持ち主であるイェソンは、2019年にはソロ名義で日本1stフルアルバム『STORY』をリリース。甘くハスキーな歌声で紡がれるバラードは心地よくて温かい。その歌声ににじみ出ているのは、彼の優しさなのだろう。ふだんは「狂犬」と呼ばれ、敏感な性格をいじられるが、ヒチョルが体調を崩せば看病して(ヒチョルは後に「イェソン神」と崇める)、ウニョクが買ってきた女性モノの服を「着るわけないだろ!」と一蹴しながらも、こっそり着替えて「おい!」と見せたり……とニクいツンデレ“兄さん”っぷりでメンバーとファンの心を鷲掴みにする。ちなみに多くのファンがイェスンを示すマークに亀を使うのは、ペットの亀(タンコマ)のエピソードが可愛らしくて有名だから。予想に反して大きくなったタンコマを近くのアクアリウムに預けたところ、「イェソン」という名前をつけられてテレビ出演までしていたというのだ。さらに「他の亀と比べてブサイクです」と紹介される始末。本人は至ってスマートな佇まいのになぜか最後は翻弄される姿に、今後も注目したい。