Sexy Zone、NEWS、ジャニーズWEST……楽曲提供陣のユニークさに表れるグループのカラー

 制作陣がユニークなのはSexy Zoneだけではない。3月4日に発売するNEWSの11thアルバム『STORY』もユニークなクリエイターが多い。向井太一やeillなどR&Bやソウルミュージックを歌うアーティストも楽曲提供している。

 向井太一が提供した「何度でも」は音数が少なめで今のトレンドを押さえたR&B。作曲と編曲にはm-floの☆Taku Takahashiも参加している共作曲だ。向井太一の「Break up」という曲で2人は共作経験もあるので、自身の楽曲を作るときと同じように本格的なR&B楽曲を制作したように思う。

 才能ある若手アーティストもアルバムには参加している。デビュー2年目のシンガーソングライター・eillが「STAY WITH ME」を楽曲提供している。ジャズやR&Bから影響を受けた彼女のルーツを感じるリズムとメロディの楽曲だ。あいみょんや菅田将暉の楽曲でも編曲を行なっていたトオミヨウがアレンジを手がけたことでJ-POPの要素が加わったキャッチーな楽曲に仕上げている。

 Sexy ZoneはJ-POPの華やかさを伝える楽曲が多かったが、NEWSはR&Bやソウルミュージックの要素も加えたクールなJ-POPが多い。楽曲提供者の人選からして、それをグループのカラーとしているようにも感じる。

 ジャニーズWESTが3月18日に発売する6thアルバム『W trouble』もゴスペラーズやRYOJI(ケツメイシ)、GReeeeNのプロデューサー・JINなどユニークな楽曲提供者が揃っており、Sexy ZoneやNEWSとは違う方向性の作品になっている。ジャニーズWESTは元気で明るい曲や王道のJ-POPが多いのだ。

 『ドラゴンボール超』OP曲である、氷川きよし「限界突破×サバイバー」などJ-POPの他にも特撮/アニメものの楽曲を多く手がけてきた岩崎貴文は「ホメチギリスト」(2018年シングル曲)を作曲している。明るくアップテンポの楽曲で楽しそうに歌うメンバーの歌唱が印象的だ。このようなハイテンションで底抜けに明るい曲はSexy ZoneやNEWSにはほとんどない。だからこそ、テンションが高く明るい歌唱で元気を与えてくれることが、ジャニーズWESTのグループカラーとも言える。岩崎貴文はデビュー曲の「ええじゃないか」も作曲しており、これまでに9曲を手がけている。楽曲提供者としてグループのカラーを作ることに貢献しているようにも思う。

 どのような衣装やパフォーマンスで、どのような歌声でどのようなメッセージを歌うのか。それと同じくらい、どのようなサウンドの楽曲を歌うのかということは、アイドルグループのカラーに大きな影響を与えている。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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